2009/06/24

東京白景 20

 JR上野駅、公園口付近からアメ横入り口を俯瞰。

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2009/06/23

こんなところで運を使ってどうする

 いつぞや「ウォーリー」のDVDを買うついでに、「セットで買うと安くなる」って云われて買いそびれていた「カーズ」も買った。つまりピクサーDVDをまとめ買いしたわけだ。で、送られてきたDVDについてたシールを送ると何やら当たるというので送った。それで忘れていたのだが……。

 当たっちまいやがったよ。

Hi3e0003

 東京ディズニーリゾートペア招待券。

 ……。(←頭を抱えている)

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2009/06/22

ネタなし

 ようやくリアルタイムに復帰した。

 つまりここ2週間ほど、レギュラーなものを除くと、ほとんど映像作品を目にしていないのである。

 レギュラー作の評価をアップしようかとも思ったが、途中経過だけを記すのは、どうにもA型的に許せない気がして。今クールのドラマも来週には終わってしまうので、そこまで待ってもよかろうと。ほんとは仕事の話を書ければいいのだが、様々な事情からそれも許さず。……要はネタがないのである。ミモフタモナイ

 とりあえずレギュラーものの現時点でのコメントくらいはアップしとくか。


BOSS

 今クールで唯一残ったCX系ドラマ。非常によくまとまっている。何より話が面白いのと、キャラクターが1人ひとり立っているのが立派。予告編を見るかぎり今週の最終回は修復不可能な話になりそうだが、非常にもったいない。たとえて云うと、「踊る」に出会った頃のような新鮮さがある。続編なり映画化なりは考えられないものか。


Mr.BRAIN

 厳密に今クールにあたらないドラマ。今クールTBSの「ゴッドハンド輝」があまりにも不調だったためのピンチヒッターなのか、逆に本作が控えていたため「ゴッドハンド輝」が最初から単発だったのかは知らない。最初は「またTBSは大好きなCXのマネ(チャレンジ枠)をしたのか」と思った。木村拓哉が出るからコケさせられぬとふんだか、脇役からゲストまで豪華キャストを揃えたが、それがかえって話の流れを途切れさせる結果になっている。脚本が、森下佳子はともかく蒔田光治がクレジットされているので、多少は期待したのだが…。ま、これも今週最終回なので最後までつきあってやろうかとは思うが、結果は最初から目に見えている気がする。


ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ

 先週からCSで始まった。リアルタイムで追っていくなら格好のネタなのだが、実際にはシーズン1(全9話)シーズン2(全31話)ともDVD化されており、あまり意味はない。まぁシーズン3の制作予定を今のところ否定しているので、ひょっとすると突然はじめるカモ。


スター・トレック ディープ・スペース・ナイン

 TVシリーズの第3弾。全7シーズン、176話もあるそうな。日本ではCSで毎週5話ずつやっており、先週までで50話を超えた。ただし、すでに何度目かの再放送なので、今さら評価を下すことにどれほどの意味のあることか。このままのペースだと年内でギリギリ終わる計算ではあるが…。ようやく少しずつおもしろくなりかけてきているので、もうちょっと我慢してみよう。


機動警察パトレイバー on TV

 昨日、37話だった。かつての本放送の際は、47話までで打ち切りになっており、残る16話はオリジナルビデオのみでの発売となった。今回のCSでの放送がどこまでやるのか、今のところオレは知らない。これも一区切りついたとこでどうにかしようと思ってる。


銀河英雄伝説

 これまたCS。全110話を毎週1回4話ずつやってて、昨日90何話だかをやってた。すでに出ているオリジナルビデオは全部みているし、そもそも原作を何度も熟読してるので、わざわざ評価を下すような作品でもない。まぁこのままでいけば来月には最終回を迎える。


ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEO

 いつだったかアップしたシリーズの続編。これもCSで放送中。まだ観てないが、確か昨日か今週、最終回のはず。終わったらアップするよ。


侍戦隊シンケンジャー
仮面ライダーディケイド

 これが困っちゃうのよ。云いたいことは沢山あるんだけど、もう放送開始から半年近くたっちゃってるから、終わるまで放っとくしかない。

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2009/06/21

ターミネーター3

 原題は「Terminator 3: Rise of the Machines」。6月7日、CSを録画して鑑賞。この頃、地上波でも同じようにやってたのは、やはり「4」公開直前だったからか。いや、オレ確か劇場で観てるんだけど、改めて観ると内容ほとんど憶えてなかった。ただ、ラストがどうにも陰々滅々としていたことだけ憶えていた。

 ええと、本作の成立過程はかなり複雑だ。もともと生みの親であり「1」と「2」の監督でもあるジェームズ・キャメロンは、「3」制作に反対の立場だったらしいのだが、主役アーノルド・シュワルツェネガーがノリ気だったし、何より映画会社側としてはドル箱作品を作らない理由がない。ということで制作されたのが本作なのだが、故に監督ジョナサン・モストウ、脚本ジョン・ブランカート&マイケル・フェリス、音楽マルコ・ベルトラミと、前作までとは全く異なるスタッフとなった。話としても、「2」から「3」の割につながっていない箇所がいくつもある。その後、「2」と「4」の間をつなぐ作品としてTVシリーズ「サラ・コナー クロニクルズ」が制作されるに至り、本作は一時スピンオフ的作品との位置づけになったのだが、「4」の監督が「今までとつながっていない、独立したターミネーター」を公言したものだから、「1」と「2」は連続、「サラ・コナー クロニクルズ」と「3」と「4」はそれぞれ別の話、という、何とも妙な決着をみている。

 まぁそれも仕方ない。本作の場合、例えばジョン・コナーがエドワード・ファーロングからニック・スタールへ変更となったのは、エドワード・ファーロングの麻薬問題があったから仕方ないとしても、3作連続して出演してきたシュワちゃんにしても、実はそれぞれ別の個体(型式番号が微妙に違う)という設定だから、つながってないのも仕方ない。面白いことに3作連続して出演し、役としても整合性がとれている唯一の人物は、ドクター・シルバーマン(アール・ボーエン)だけということになる。ちなみに本作は、どうせ「2」と整合性がとれてないんだから、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が出てきてもよさそうなもんだが、本人が出演を拒否したんだとか。

 本作ではほかに、初の女性ターミネーター(時代的な流れからすると『サラ・コナー クロニクルズ』の女性ターミネーターのほうが前なのだが、独立してる話だし実際の制作年度が前ということで)にクリスタナ・ローケン。ジョン・コナーの未来の妻にクレア・デーンズ。

 ……で、観てみたらやっぱ救いがなかった。だって「ようやく希望が戻った」っていう「2」のラストを真っ向から否定し、そのまんま終わっちゃうんだもん。

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2009/06/20

交渉人

 5月23日、CSを録画して鑑賞。

 確かだいぶ前に地上波で観た気がするんだが、やはり細部のストーリーは忘れていた。F・ゲイリー・グレイ監督、ジェームズ・デモナコ脚本。

 プロのネゴシエイター(人質交渉人)が殺人と横領の罪をきせられ、真相究明のため人質をとって立てこもる。頼みの綱は、別分署の同じネゴシエイター。果たして彼は自らの無実を証明できるか――って、できるんだけどさ。要するに。

 主人公にサミュエル・L・ジャクソン、別分署のネゴシエイターにケビン・スペイシー。役者は悪くないし、演出のテンポもいい。でも何でこんなに分かりにくいサスペンスになっちゃってるのか。最近のハリウッド作品にありがちな内容。ちょうど「ハリウッド殺人事件」に似てるな。

 あんま云うことないんで以上。

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2009/06/19

深く静かに潜航せよ

 5月19日、CSを録画して鑑賞。

 何で今さらこんな古い名作を扱うのかって? それが名作だからさ。

 (ピンク映画で)「レズものにハズレなし」
 (一般映画で)「潜水艦ものにハズレなし」

 ともに金言である。

 USSトライトンの艦長として、世界で初めて原潜による潜航世界一周をなしとげたエドワード・L・ビーチ・ジュニア大佐(最終階級)が、第二次大戦中(あたりまえだがこの頃は原潜ではなくディーゼル潜)の経験を活かして書いた同名小説が原作。原題は「Run Silent, Run Deep」。

 舞台は豊後水道。日本の駆逐艦「秋風」(実在したが、南方で護衛任務にあたっていた艦名なので、恐らく架空が偶然一致したものだろう。ちなみに実在の秋風8代目艦長は、撃沈時の大和艦長・有賀幸作である)に沈められた潜水艦の艦長、リチャードソン中佐(クラーク・ゲーブル)は、密かに復讐に燃えていた。帰国後、一時は艦隊司令部でデスクワークに臨むが、帰港した潜水艦USSナーカ(これも実在したが、建造計画が認可されたものの後に取り消されたため、実際には就航していない)が艦長不在になると知るや、強引な手段で自らを艦長に指名させ、再び豊後水道へ乗り込む。本来なら前任艦長の後を襲って艦長に就任するはずだった副長ブラッドソ-大尉(バート・ランカスター)は面白いはずもないが、ぐっと不満をかみ殺す。しかし奇妙で厳しい訓練、挙げ句の果ては絶好の獲物である敵輸送船を見逃すといった行為に、次第に艦内で新艦長に対する不満と不信が募っていく。

 まず役者がスゴい。ゲーブル、ランカスターもそうだが、リチャードソン艦長の腰巾着役でジャック・ウォーデンまで出てくる。監督は云わずと知れた名匠、ロバート・ワイズ。脚本はジョン・ゲイ(『三文オペラ』なんかの昔の劇作家とは別人)。撮影はラッセル・ハーラン(『遊星よりの物体X』、『リオ・ブラボー』、『アラバマ物語』、『グレートレース』、『ハタリ!』などなど)。「聞こえない」音楽はフランツ・ワックスマン(『嘆きの天使』、『脱出』、『フランケンシュタインの花嫁』、『レベッカ』、『フィラデルフィア物語』、『断崖』、『ジキル博士とハイド氏』、『ユーモレスク』、『サンセット大通り』、『陽のあたる場所』、『裏窓』、『翼よ!あれが巴里の灯だ』、『昼下りの情事』、『尼僧物語』などなどなど)。

 何しろナーカの単独航行シーンのほとんどに本物の潜水艦(実在じゃなかったが構想上のナーカと同じバラオ級のUSSレッドフィッシュ)を使って撮影されており、モノクロであっても迫力が全く違う。しかし何よりそのストーリーが素晴らしい。後の潜水艦映画(に限らないが)のエポックメイキングたる話や戦術がふんだんに出てくるのだ。

 繰り返すが「潜水艦ものにハズレなし」は金言である。

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2009/06/18

コラテラル

 5月18日、CSを録画して鑑賞(録画は去年くらい)。

 マジメなタクシー・ドライバーが、殺し屋を客に乗せたことから、その殺人業務を手伝わされるハメに陥る話。原題「Collateral」は「巻き込まれ」などと訳されているが、「付随的な」といったほうが意味は近い。本作で云うなら「従犯的」か。

 殺し屋にトム・クルーズ、タクシー・ドライバーにジェイミー・フォックス。前半で伏線を撒き散らし、後半のカギを握る女性検事にジェイダ・ピンケット・スミス、つまりウィル・スミスの奥さん。冒頭も冒頭、ジェイソン・ステイサムがチョイ役で出てくる。トム・クルーズに殺人資料を手渡す役だったので、「トランスポーター」をもじってるのか。

 役者に文句はない。トム・クルーズが全然殺し屋に見えないことを除けば、水準以上の演技はしている。演出も、例によってロサンゼルスの夜景が大好きなマイケル・マンらしい監督作になっている。しかし……脚本のスチュアート・ビーティーって誰?

 いや、スリリングさは認めるよ? スリルあったよ。あったあった。でも「だから何?」。何を言いたいのか、テーマ性が全く不明瞭な作品。やれやれ。

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2009/06/17

華氏911

 5月17日、レンタルDVDにて鑑賞。いきなり低い評価で恐縮だが、これを果たして(エンターテイメントとしての)「映画」と呼んでいいのか悩み抜いた末での評価である。

 云うまでもなく本作は、ハリセンボンの太ってるほう……じゃなくマイケル・ムーアが監督したドキュメンタリー作品で、そこに描かれるのは9.11事件を契機としたブッシュ政権への批判だ。当時「ブッシュの再選を阻むため」制作したことを、本人が公言してはばからなかったが、実際には再選されてしまったのは周知の通り。

 内容には触れない。内容の大半は大抵の人が知っているはずの事柄ばかりだから。それよりもオレは、マイケル・ムーアという人のアプローチの方法にこそ興味がある。

 まずタイトルだ。原題はちょっと表記が違うがほぼそのまんまの「Fahrenheit 9/11」。スラッシュが入っていることで、原題は9.11を意識し、邦題はモジリ元を意識していると云えるか。云うまでもなくこのタイトルは、レイ・ブラッドベリ「華氏451度」(Fahrenheit 451)に由来している。あるいはその映画化作品、フランソワ・トリュフォーが監督した「華氏451」(原題は同じ)に由来している、と云うべきか。この有名な作品を万が一知らない人のために云っておくと、ブラッドベリの「華氏451度」は、書物の所持や読書が禁じられた近未来世界の物語。かつての消防士が焚書士(英語ではともにfireman)となっている皮肉な世界を描いている。華氏451度、すなわち摂氏約233度とは、「紙が燃え出す温度」だ。これにあやかったか、本作が公開される際、日本でのキャッチコピーは「それは自由が燃える温度」だった。
 ブラッドベリは「SFっぽくないSFを書く作家」だし、トリュフォーのSF嫌いは有名。そのくせスピルバーグの「未知との遭遇」に出演しちゃうあたりが面白い。このトリュフォーは故人だが、ブラッドベリは存命で、本作に対し「了解もなしに、数字だけを変えて題名を使った」を非難している。ムーア自身は「『華氏451度』に敬意を表してタイトルを使った」と云っているが、敬意を表するんなら了解はとるべきだわな。やっぱり。

 次に、手法なのだが…。いや、これって映画でやる意味あるの? 要はブッシュやラムズフェルドがいかにアラブと石油利権をめぐる密接なつながりがあったかを暴き出し、その不当さを告発しているわけだが、そういう行為を「映画で」やることに、果たしてどれほどの意味があるのだろうか。TVでも新聞でも書籍でも、メディアは問わないが、よりにもよって映画というメディアを選んだのは何故だ?(消去法として残ったのだとしても同じことだ) 様々な妨害はあったにせよ、この種の映画を公開できるアメリカという国の懐の深さには、かなりな羨望をおぼえる。加えて云えば、同じことを他のメディアでやろうとしなかった、できなかったアメリカのメディアとは何か。決して関係のない世界に住んでいるわけではないオレとしては、戦慄を感じてしまうのだ。
 ムーアは、どこへでもアポなしで突撃取材する。何かそれがカッコいい。カッコいいのか? もちろん巨悪を暴くため多少は強引な手法も必要だが、そのためならば「人の嫌がること」でも許されるのか?「敬意を表するため」なら、他人さまの作品のタイトルを了解もなしにパクッていいのか?

 かつて淀川長治さんは、オリバー・ストーン作品を「映画ではない」と評したことがあった。理由は簡単だ。「映画作法に則っていない」「下品だ」である。淀川長治さん亡き今、オレは本作を同じ理由から、映画ではないと判断せざるをえなかった。

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2009/06/16

ドラゴン・キングダム

 5月17日、レンタルDVDにて鑑賞。

 ジャッキー・チェンとジェット・リーことリー・リンチェイの初共演作。あ、ちなみにオレ、リー・リンチェイと全く生年月日が同じ♪
 非常に残念なのは、せっかくの二大スター初共演なのに、撮り方が香港カンフー映画ではなく、ハリウッド・アクションになってしまっていること。つまりフィックスの長回しではなく、割と細かくカットを刻んでいくやり方。これだとカンフー本来の持ち味が画面に現れづらい。監督ロブ・ミンコフ、脚本ジョン・フスコともにオレは知らん。
 残念といえば作中、ジャッキーが老人扱いされているのにショックを受けたが、考えてみれば彼ももう55歳だもんなあ。

 話は、要するにカンフー版ネバーエンディング・ストーリー。ストーリーラインは全く同じである。カンフーマニアの青年(マイケル・アンガラノ)がいじめられっこにいじめられ、殺されかけたとき、気づいてみると異世界(ということは、帰ってきていじめっこたちがどうなるかは分かるね?)。ただし、メイン舞台であるこの異世界が古代中国で、孫悟空や如意棒が出てくるかと思いきや八仙や白髪魔女傳も絡んできて、全く架空の世界ということになる。

 話の流れはともかく、各所に意外なオチがちりばめられていて楽しめる。リュウ・イーフェイという女の子がひっじょーにかわいい。

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2009/06/15

ビバリーヒルズ・コップ3

 5月16日、CSを録画して鑑賞。

 なんだって今になってビバリーヒルズ・コップかって? 来年「4」がやるから? 違う違う。「本当に」マトモに一度も観てなかっただけのことだ。「2」までは割と観てたんだけどね。DVDも持ってるし。けど、本作はどうも公開前に入ってくる様々な情報から、何となく敬遠していた。

 オレは、あまりエディ・マーフィという役者を評価していない。本シリーズの場合、脚本が妙にいいのと、脇を固める役者が好きで観ていただけだ。ところが……本作の場合、まずジャッジ・ラインホールド(ビリー・ローズウッド)が出てくるのに、ジョン・アシュトン(ジョン・タガート)が出てこない。あろうことかジョン・アシュトンのポジションに入るのがヘクター・エリゾントときたもんだ。それからロニー・コックス(ボゴミル)も出てこない。

 ジョン・アシュトンというと風貌からして冴えない中年男だが、実にいい味を出すのだ。「1」のとき銃撃戦のさなか、「明日に向かって撃て」を持ち出すビリーに毒づいてみせるシーンなんか良かった(吹き替えでは大塚周夫がやってたんでなおいい)。それからデ・ニーロの最高傑作(とオレは信じて疑っていない)「ミッドナイト・ラン」で、間抜けなライバルのバウンティハンターを演じていて、この間抜けっぷりがまたよかった。
 ロニー・コックスというと悪役だと思われている側面があって、確かに「ロボコップ」でジョーンズ取締役やったり「トータル・リコール」でコーヘイゲン長官をやったりと、悪役顔ではあるのだが、本シリーズ「1」では最後においしいとこかっさらっていくし、「2」では完全に「いい人」になってたりする。この意外性がいいのだ。

 スタッフのほうは、むしろ観るべき要素があったはずだった。「1」では監督のマーチン・ブレスト(脚本はダニエル・ペトリー・ジュニア)が後に「ミッドナイト・ラン」をものすし、「2」のトニー・スコット(脚本はラリー・ファーガソンとウォーレン・スカーレン)はもう説明の必要もない。さて本作はというと、監督がかのジョン・ランディス。さらに脚本がスティーヴン・E・デ・スーザ(48時間、ダイ・ハード1&2、ハドソン・ホーク)と聞いては、本来であれば期待しないほうがおかしいくらいのメンツなのだが、悪魔がささやいたか結局はこれまで未見だった。1つには、音楽がハロルド・フォルターメイヤー(トップガンをはじめ80~90年代のジェリー・ブラッカイマー映画を支えた人物)からナイル・ロジャースに変わってしまったことがある。ナイル・ロジャースというと、確かにジェフ・ベックに始まり、ダイアナ・ロス、デヴィッド・ボウイ、デュラン・デュラン、マドンナ、ミック・ジャガーなどなどのプロデューサーとして、世間的にはつとに有名だが、映画音楽としては素人。そりゃあ不安にもなろうというものだ。

 ……で、結局どうだったかというと、興行収入がすべてを物語っていると云えよう。確かに部分的には、冒頭の観覧車アクションなど見所がないでもない。しかし、全体としてのストーリーのまとまりがない。それから演出。ギャグは主役に任せて、ほかの部分はちゃんとしたサスペンスになってるのが売りだったはずなのに、全編ドタバタ。まったく「ビバリーヒルズ・コップ」である意味がなくなってしまっている。

 ある意味で「4」が楽しみではある。

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