« 銀河ヒッチハイクガイド | トップページ | 「台湾」行・再び②9月2日 »

2005/12/11

男たちの大和 YAMATO

98

 ロードショー初日、丸の内TOEIにて鑑賞。初日なんて何年ぶりだろう。
 今回から点数を入れることにした。マイナス要素は音楽と主役2人。まず音楽は、エンディングが何で「群青」がないのかっ!という理不尽で身勝手な思いが1つ。もう1つは、サウンドトラックがデカすぎるということ。いや、ボリュームが、ではなく、邪魔なのだ。話の進行に水をさすようなウルサさ。それはもはや映画音楽ではない。音楽としてすばらしいのかどうかしらんが、存在を気にさせるようでは映画そのものと喧嘩してるようなもの。意味ないじゃーん。それから主役2人は、演技を間違えている。ただガナりゃいいってもんじゃない。もとからその程度しかできんか。まぁ、キミたちにはあんま期待してなかったからいいけどさ。その主役2人の稚拙さを補ってあまりあったのが子役。そして要所に効果的に配置された名優たち。実にうまく締めてくれた。主役2人は誰より子役たちに感謝するよーに。キミらだけではこの作品、多分オレは赤点をつけたと思う。
 ……などと冷静に分析してるフリを装っているがね、ええ、ええ、泣きましたとも。良かったよ、初日の小屋で。自宅でDVDかなんかで見てたひにゃ号泣してたぞ、きっと。あんま詳しくは書かないが、子役の1人と母親との話にゃ……。まぁ、話は要するに戦艦大和が出来てから沈没するまで、なのだが、開巻からいきなり別の視点の話(詳しくは書かない)を持ってきて、実はこれがラストで非常に効果的な結論へと収斂していく。ここがスゴい。単なる反戦映画、あるいは戦意高揚映画になっておらず、現代に生きている人たちへのメッセージをも内包している。
 話のうえで、どうしても比較してしまうのが「連合艦隊」で、あれから何十年も経っているわけだから、確かに特撮やCGのテクノロジーは上がっているし、実物大セットの迫力は前評判通り。多少、CGに粗い仕事も見られた(喫水線の処理が雑だったカットが散見できた)が、何度でも云うけどそんなものは映画にとって添え物にすぎない。ただ……戦闘シーンで泣かされたのは「さらば」以来ではないか。するとほぼ30年ぶりということになる。そーゆー話を、監督・佐藤純彌は徹底的にドキュメンタリーっぽく綴っていく。ちょうど「植村直己物語」を思い出させる手法。よかった、「北京原人」じゃなくて。
 もう1人の主人公(というか狂言回し)の人物は、60年後に海を眺める。大和を、ではなく、大和が眠る海を、だ。大和を眺めるためには、あと195年待たなければならないからだ。

|

« 銀河ヒッチハイクガイド | トップページ | 「台湾」行・再び②9月2日 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 男たちの大和 YAMATO:

« 銀河ヒッチハイクガイド | トップページ | 「台湾」行・再び②9月2日 »