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2005/12/04

「台湾」行⑤7月8日

 (仕事上の)最終日。12月に入っても7月の話してる場合じゃない。サクッといこう。この日の取材は1件のみ(ほんとはもっとあったけど仕事の話はつまらんだろ? 省く)。日本の米卸売業者だ。この会社、種苗会社もやっていて、自分のとこで権利をもっている品種(まだ日本では出回っていない)を台湾に持ち込み、台湾で作付けて、できた米を日本に逆輸入しようという、非常に壮大な(無謀な?)計画を抱いている。んで、試験栽培した第1号の米の、台湾国内での最初のお披露目会を取材しよう、ということになったわけだ。まぁ確かに、これ以上のPRはないわな。実は、前日の産地取材で、この品種を作付けている産地も見せてもらっている。
 台北市内のデパートでPRイベント。この卸売業者の顧問をやってんのが、うちの媒体にも書いてくれてる業界で有名なセンセだったりする。センセったってヒヒジジイだが。非常に馴れ馴れしい口をきく。オレもだが。で、このセンセと社長と、社長秘書の案内で、夕刻は呑みに行くことになった。
 もちろんC氏も同席したのだが、例によって早めに退席。去り際、「後のことはセンセに任せてありますからね。ハハハ」と謎の科白を耳打ちしていく。

 ほどなくして、C氏の科白の意味が判明。センセと社長と秘書に連れて行かれた店は――なんというか怪しげな店だった。「ほほぉ。これは…」N氏はピンときたらしい。さーすが年の功。……で、なんなんだ?
 地下に広がる店内はやたらと広い。が、ソファは狭い。それもそのはず。客1人につき1人の女の子がつくからだ(つまり密着度を高めるという演出らしい。いや、物理的な制約か?)。その女の子がまた……みんな日本語ペラペラでやんの。なーるほど、つまり日本でいうキャバクラみたいなもんか。あんま行かんから知らんけど。オレはあんまこういう店に興味を持てない。仲間うち複数で呑みに行っても結局はバラバラになるし、どうにも性格的についてくれる女の子を楽しませようという方向になってしまうから。カネ払って女の子楽しませて何の意味がある? まぁ今回はオゴリだからいいけど。
 でも、このとき、オレはこの店の真の意味をまだ知らずにいた。

 意味が判明したのは女の子の説明によってだ。この女の子、やたらと我々が泊まっているホテルの名前と部屋番号を知りたがる。なんなんだ? 彼女の説明によると、要するに気に入った女の子をお持ち帰りする店なんだそうだ。
 困ったな。
 じゃあ帰るときまで女の子に気に入られないようにすればいいわけだが、すると社長らの顔をつぶすことになる(と、これはN氏に指摘された)。しかしなー。オレ結婚してるし、と云うと、オレの左手の指輪を隠しながら女の子曰く、「今日は忘れよう」と。そんなわけにいくかい。
 呑んでるせいでアタマがまわらんが、ようやく妙案を思いつく。なんだ、そうか。お持ち帰りしてもやんなきゃいいじゃん。すると気が楽になった。

 さすがに徒党くんでホテルに入るわけにいかんので、先にN氏と連れの女の子を部屋に行かせ、我々は小腹が空いたので近所の店で食事。実はこんときの食事が今回一番うまかった。やっぱ地元の庶民に聞くべきだねぇ。
 ほどなくしてホテルの部屋に入ってから、彼女に事情を説明する。1つ、結婚しているので「そーゆーこと」をやる意志はないのだということ、2つ、カネは満額はらうから勘弁してくれということ。
 ところが彼女は納得しない。曰く「そんな若いのにあんたは〇〇ポか」ときたもんだ。売り言葉に買い言葉で、もうめんどくさいから「その通りだ」と認める。それでも彼女は引き下がらない。いったい何が気にくわないのか、よくよく聞いてみると、要するに「次につながるものが何もない」故だった。つまり、「身体も求めてこないのにカネだけくれる、こんな割の良い客はいないから、電話番号でも何でもおさえとけ」というわけだ。
 そうは云われても、オレが持ってる携帯は海外で使えないやつだし、不要と考えて今回はレンタル携帯も借りてない。日本においてきた携帯の番号を教えろと云われたが、あいにくそんなもの記憶なんざしちゃいない。仕方なく、キミの携帯の番号を教えてくれたら、次に台湾に来たとき必ず電話することを約束して、ようやく「OK!」と相なった。

 実に喜びいさんで、彼女は私の部屋を後にした。後に残されたのは、彼女が書いた携帯番号のメモだけだったが、(部屋でタバコは吸えないので)窓を細く開け(それしか開かないのである)、隙間からタバコを吸うついでに燃やして捨てた。高くはついたが勉強にもなったわなあ。
 翌朝、コッソリN氏に聞いてみたら、「やるわけないだろう。疲れちゃったし、カネだけ渡したら喜んで帰ったよ。ついでに帰りが重いから、もてるだけのおみやげ持たせたよ」とのこと。2日間にわたる産地取材で、たくさんのおみやげをもらった。それも嵩ばるものばかり。その一部を渡したものらしい。なるほど。さすが年の功。

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