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2006/07/24

チキン・リトル

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 ピクサー「モンスターズ・インク」以来、それまで莫迦にしていたCGアニメーションにハマっている。だいたい今のアメリカのCGには3つの流れがある。1つはピクサー×ディズニー、もう1つはドリームワークス、最近になって出てきたのがディズニーのオリジナルだ。どれもディズニーがかかわっている点に変わりはないが、それなりに特徴がある。まず最初は恐らくピクサー×ディズニーの「トイ・ストーリー」だったろう。「モンスターズ・インク」、「ファインディング・ニモ」、「Mr.インクレディブル」と続く系譜だ。対してドリームワークスは常にパロディ路線。「トイ・ストーリー」に対抗して「シュレック」、「ファインディング・ニモ」に対抗して「シャーク・テイル」といった具合だ。ピクサー×ディズニーの蜜月が最新作「カーズ」によって終わりを迎えることは以前からの決定事項。ここから先ピクサーはどこかよそと組むか、独自の路線を突き進むしかないが、さてどうなることやら。ディズニー側は一足先にオリジナル路線を歩み始めた。その第1作にあたるのが本作「チキン・リトル」だ。

 何を今さらレンタルDVDにて鑑賞。やはりピクサー×ディズニーの頃とは全く異なるアプローチ。不必要に身体が伸びたり縮んだりする表現はディズニーならでは。なるほど、これをやりたかったのか、ディズニーは。といってピクサーから学んだ技法も手放さない。例えば各種映画のパロディやPVとの連動などなど。むしろこれはドリームワークスの「シュレック2」を思わせる技法だが。
 何をやってもダメダメだが常に前向きな少年、チキン・リトルが主人公。友達の危機に立ち上がり、ほとんど宇宙戦争ばりの大変な状況に追い込まれるという展開は非常によくできているし、ちゃんと笑いどころや泣きどころが盛り込まれている点も評価できる。しかし途中1か所、「え? そこは夢オチじゃなきゃいかんだろう」ってとこがあるのと、そもそも「なんでニワトリなの?」という根本的な問題が引っかかる。確かにディズニーからすれば人間を動物に見立てて物語るのは十八番なのだろうが、こっちゃずっと違和感を抱きっぱなしである。ピクサー時代はちゃんとそういうキャラクター世界でなかればならない旨の説明というか了解が制作者側と観客側との間で成立していたのだが、そこすっとばされるとなんかねぇ…。まぁそこに違和感を感じない人なら楽しめるんだろうけど、考えてみたらオレはディズニー嫌いだったしな。

 あ、そうそう。吹替版で観たら、劇中の看板まで部分的に日本語になっていた。字幕じゃなくって。えらく親切だなあとも思ったけど、かえって雰囲気を壊してるようにも感じた。

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