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2006/08/16

ターミナル

50

 DVDにて鑑賞。スティーブン・スピルバーグ監督作品。アンブリンがドリームワークスと連動するようになって以降のスピルバーグ監督作って、なるべく観ないようにしている。今回も観なきゃよかった。
 まず、音楽(当然ジョン・ウィリアムス)以外のスタッフに馴染みがない。エグゼクティブ・プロデューサーにジェイソン・ホッフス 、アンドリュー・ニコル 、パトリシア・ウィッチャー。脚本にサーシャ・ガヴァシ 、ジェフ・ナサンソン。……誰? いや、何も無名だから悪いとは云わないが、結果として面白くないとそこいらへんに原因をもってきたくもなる。どうも調べてみるとTV出身者が多い。もちろんスピルバーグ自身がTVでデビューした人ではあるが、ちょっと意味が違う。
 飛行機が飛んでいる間、クーデターによって祖国が消滅してしまったことから、ニューヨークの空港内に足止めされるハメになってしまった男の話。宣伝では感動のヒューマンドラマとかいう云われ方をされていたが、いや、これは単なるコメディである。そう肩の力を入れて観るものではない。
 主演はトム・ハンクス。それ以外の人たちは全て脇役である。宣伝上はキャサリン・ゼタ・ジョーンズが2番目にキャスティングされているが、正直云って話としてはいなくても成立してしまう。そのほうがよかったのではないかとすら思えてくる。
 トム・ハンクスが空港に閉じこめられるまでの過程を説明するなか、言葉が通じないのに通訳も呼ばずに放り出すあたりは、現実にアメリカの税関の不親切さを皮肉っているのか、それとも本当にそんなにひどいのか、判然としない。トム・ハンクス自身、閉じこめられることがハッキリしてからは、割と淡々と自分の境遇を受け入れ、たくましく生活していくようになる。そのへんもコメディの1要素ではあろうが、普通に考えるとあまりにも説明不足。
 ちょっと「アメージング・ストーリー」を思い出した。昔のトワイライト・ゾーンなんかを真似て、スピルバーグが製作した1話完結型のTVシリーズで、1話ごと独立した話、独立したスタッフ・キャストを採用していた。1クールの冒頭に必ずスピルバーグ自身の監督作が出てくるのが恒例だ。そういうのと非常にトーンが似ている。
 つまりTV作品(SPとか)なら成立する話だろうということだ。だとすると129分という上映時間はあまりにも長すぎる。せめて100分以内、理想的には30分もしくは60分枠におさめてほしい。でないとコメディにならない。
 短い時間なら説明不足でも全然問題ない。コメディだから仕方ないということもあるが、それ以上に観ている側が疑問を持ち始める前に終わってしまうということがあるから。本来それがコメディの王道でしょ?
 もちろん長い時間かけないとトム・ハンクスが空港内の人と馴染む説明が欠けるということはあろうが、それは大した問題ではない。コメディに徹するのならそんなことは短くうまく説明できよう。スピルバーグあたりは得意なはずだ。
 アンブリンがドリームワークスと連動するようになって以降のスピルバーグ監督作って、ハズレが多すぎるような気がする。

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