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2006/08/26

ボーン・アイデンティティ

76

 DVDにて鑑賞。ロバート・ラドラムの傑作ミステリーを映画化っていうふれこみなんだけど……ごめん。オレ、ラドラムってあんま読まないのよ。話は、記憶喪失に陥ったCIAのスゴ腕エージェントが、記憶を取り戻し、自らが追われている理由を突き止め、障害を排除するまでの物語。タイトルのボーンというのはCIAエージェントの名前、ジェイソン・ボーンから。ただしその名前すら恐らくは本名ではなく、だからアイデンティティがくっついてるわけだ。
 音楽は、ここんとこ年3~4本ペースでB級映画音楽を担当しているジョン・パウエル。監督は後に「Mr.&Mrs.スミス」を撮ることになるダグ・リーマン。脚本はトニー・ギルロイとウィリアム・ブレイク・ヘロンの共同。どっちも知らん。エグゼクティブ・プロデューサーが2人いて、うち1人はラドラム自身。あの人、そんなこともやるのね。もう1人はアンブリンを飛び出したフランク・マーシャル。プロダクションにマーシャル&ケネディの名前があがっていたから、奥さんのキャスリーン・ケネディもかかわっているはず。
 話は割とよくできているし、サスペンスのタッチもいいのだが、最後までグイグイ引っ張っていくほどの力はなく、しかもあちこちに矛盾点が目立つ。そもそもスゴ腕エージェントが、何だって作戦に失敗し、なおかつ撃たれて記憶喪失になっちゃうのかに疑問を抱いてしまう。主役のマット・デイモンはこの難しい役を割とうまく演じているほうだと思うが、淡々としすぎていてかえってそこが不自然に感じてしまう。髪まで切った相手役のフランカ・ポテンテには拍手を送りたいが、単にゆきずりの男とどうしてそこまで行動をともにできるのか動機の説明が不足。脇を固めるクライヴ・オーウェンやブライアン・コックスといった悪役陣は充実している。
 話のなかで非常に上手なカーチェイスがある。パリ市内でミニを乗り回すのだが、あちこちぶつけてどんどんボロになっていく。追ってくる車はドカドカぶつかってリタイヤしていくのだが、1台たりとも爆発炎上することがない。アクション映画にありがちな嘘を一切ついておらず、非常に好感を抱いた。しかもこのシーン、結構な長さがあったはずだが、退屈させない。このような好感を持てるシーンが多いのに、つながると緩んでいるように見えちゃうのが不思議。トータルとすると可もなく不可もなくという感じ。

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