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2006/10/14

台湾行④その4

 旅程そのものは書いたが、今回いくつか面白話というかコラムというか。

 まず台湾の言語なのだが、「音」自体はよく分からん。ただ前にも記した通り、和体・簡体・繁体の違いこそあれど同じ漢字を使う民族である以上、漢字だけなら筆談は可能だ。そこで街の看板など、あちこちで目にする単語は、非常に興味深いものがある。
 日本語の漢字に「表意文字」と「表音文字」があるのと同様なのだと思うが、漢字の意味から実態を類推できる単語と、明らかに音からアテた単語とに大別できる。
 前者の例だと、例えばコンビニ。7-11はそのままなのだが、ファミマは「全家」と書く。ローソンは見なかったなあ。「網路」はインターネット。「輪台」はタイヤで、「手機」は携帯電話。
 後者の例だと、「勞力士」がロレックス、「家楽福」がカルフールとか。
 どっちにも属さない例として、1つ単語ができるとそこから派生して意味でも音でもない単語ができるケースもある。「機車」はバイクで、「汽車」は自動車とかね。見かけた看板の例だと、「汽車借款」は「車でカネ貸します」の意味だけど、「汽車借錢」だと「カーローン」になる。1文字だけで意味が真逆だ。
 表現として思うのは、日本人からするとひどく大袈裟だなと思えるような漢字をアテたりとか。たぶん WELCOM の意味だと思うんだけど、「歓迎光臨」とかね。歓迎はまだしも光臨って…。

 今回の台湾行だと、初めて電車に乗った。「月台」はプラットホームの意味だそうだ。なんでだろ? 台北駅から出てる特急電車は「HSR」と書かれているが、何の略かは不明。日本と同じようにHSRにはそれぞれ愛称(新幹線でいう『ひかり』みたいな)があって、オレが乗ったのは「自強号」。おお、なんかスゴそうだぞ。
 自強号の車内に入り、指定席に座ると、日本と同じように前の席の背後に網のポケットがついている。日本と違うのはその左隣。「票挿」と書いてある小さなスペースがある。フックのようなもの。そこに切符を挿しておくと、寝てても車掌が勝手に見て検札するというわけだ。盗まれる心配はないのかなあ。
 指定席のはずなのに、指定席券を持っていない人が勝手に座っている。後から指定席券を持っている人が乗ってきて、そこ私の席ですよとやる。ここまでは日本でも見る光景だが、台湾ではそう云われたほうがすぐ席を空け、指定席券を持っているほうが座るわけだが、お互い悪態をつくでなく謝るでなく。指定席券を持ってなくても、空いている席には座っていていいというコンセンサスができているようなのだ。車内で平気で携帯かけるし、狭い通路を歩くとき両サイドの人にぶつかっても文句も言わない代わり謝りもしない。このへん、台湾とはいえ民族としては中国人なのだなあと、つくづく思う。

 夜、台北市内を歩いていると、なんで分かるのかカタコトの日本語で話しかけてくる客引きがいる。なかでもっともケッサクだったのが、「タイホク(台北)来たら日本人みんなおっぱい好きねぇ」。

 自動車で移動中、車外の看板を漫然と眺めていると、「離婚」と書かれた小さなポスターが目にとまった。その下に電話番号が書いてあるだけ。C氏に訊くと、別に「別れさせ屋」というわけでなく、離婚に際しての法的な手続き(調停とか)を代行する職業だそうだ。本来なら弁護士に頼むところ格安料金で済むため、利用する人も多いとか。

 台北市内ではさほどでもないが、南へ行くとやたら目にするのが、「檳榔」という看板。大抵、ガラス張りの店で、中にはミニスカばりばりのおねいちゃんとか、水着姿のおねいちゃん、早い話が露出度の高い若い娘が、一心不乱にまな板の上で何か果物らしきものをさばいている姿がある。必ずだ。
 檳榔というのはヤシ科の植物の名前だそうで、割と強い習慣性と誘引作用がある。軽い麻薬のようなものだ。要するに露出度の高いおねいちゃんをエサに合法ドラッグを売っているような感じか。
 別に化学物質を合成した麻薬ではなく、単なる天然の果実なので、法律で縛るわけにもいかず、合法だ。ただ貧富の差が激しい台湾のこと、富める者は白い目で見ている。C氏あたりは、農民により所得の上がる作物を薦めることで、結果として檳榔をやめさせようとしている、とも云っていた。色々あるなあ。

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