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2006/11/13

ウルトラマンメビウス第32話「怪獣使いの遺産」

 結構おもたいテーマだ。いずれ人類が直面するであろう命題。つまり単に異形の「宇宙人」というだけで、善悪を判断していいのか、という命題。新マンに出てきた話の続編という恰好をとっているらしいのだが、残念ながらオレは一切記憶にない。ムルチという怪獣には見覚えがあるのだが…。
 前話で空いた攻撃衛星の守備範囲のアナを突いて、宇宙船が侵入してきた。分析により休眠している怪獣を搭載していることが判明する。別に攻撃を仕掛けてくるわけではないものの、武器を積んだ宇宙船の侵入に、田中実は「宇宙船の進行阻止と、あくまで平和的な話し合いによる意志の確認」を命令する。
 地球に降り立ったメイツ星人がテレパシーでミライくんに語ったところによると、「地球人との友好を求めている」というが、「30年前、同様の目的で地球を訪れた同胞が、地球人に殺されてしまった」怨みをも語る。そして「これはメイツ星と地球との問題だ。ウルトラマンメビウスは手を出すな」と。ミライくんはこれを受け入れようとするのだが、熱血莫迦が引き金をひくもんだから話がややこしくなる。
 監督の八木毅は、マックスのメインの1人だったがメビウスは初登場。脚本の朱川湊人も初登場で、去年の直木賞をとったあの朱川湊人だとすれば、脚本家デビューになるのではないか。30分番組では難しかったかとは思うが、旧メイツ星人を助けた子どものその後を現代の誰かと結びつけるのがセオリーではないのか。ちょっと消化不良な感じ。

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コメント

MOです。

いやこれは泣きましたよ。私。結構ツボに入りました。

これって、帰ってきたウルトラマンの話の中でもかなり悲しい、救いのない話でした。ちょうど日本が今の中国のように公害に侵されていた時代なので、画面の色もダークな色合いにされていました。内容はまんま差別の話なんです。でも、重たいけれどテーマ性がしっかりあって、上原正三さんの脚本の中でもものすごく印象深い内容でした。形を変えた『手紙(今やっている映画ですね)』のような内容で、偉業のものや出生の違うものに対する人間の…日本人の悲しいばかりの排他性と凶暴性、集団行為をえぐり取るように書いた作品だと思っています。
それでも、こんな風にして宇宙人を何でも排斥しようとする人間でも、自分は救わなくてはいけないのか?という当時は郷秀樹の懊悩が描かれていました。
それが、現代にこのような形でよみがえり、そんな人間のえげつなさや救いのなさを救うのが純真な子供や、純な大人の心だ、というのが泣かせました。
ムルチやメイツ星人にまた形を変えてこの年で会うことになるとは感慨深いです。

投稿: MO | 2006/12/15 11:39

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