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2006/12/27

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

 11月18日に放送されたドラマを(なんとビデオに)録画してあったのだが、ようやく観る機会に恵まれた。

 なんでも、原作がヒットした際、リリー・フランキーのもとには沢山の映像化オファーが殺到したのだそうだが、なかでも重鎮・久世光彦にドラマ化を託したのは、リリー本人が久世ドラマのファンだったためだとか。ところがクランクイン直前の今年3月、久世が急逝してしまい、いったんは頓挫するかに見えたが、久世自身の強烈な遺言で演出家をCXの西谷弘(白い巨塔、エンジン、県庁の星など)に変更することで再始動。ところがところが、本来のOA日直前である7月になって、出演者の1人である極楽とんぼ・山本圭一が不祥事を起こし、放送中止。その役の出演シーンのみ塚地武雅(ドランクドラゴン)に差し替え、再撮影し、ようやく11月18日に放送に至った次第。なんとまぁ紆余曲折の激しい作品である。

 もちろん、そこまで苦労したのだろうから、それなりの作品になっているかと思いきや…。いや、演出はまぁ良い。問題は脚本(土田英生)である。オレは原作を未見なので、読みたいなと思わせる作りにはなっているが、それは脚本があまりにも稚拙であるが故である。時間軸の追いかけ方がなっていない。幼稚もいいところだ。それに比べ出演者は好演している。再撮影のシーンも、とても間に時間が空いたとは思えない仕上がりである。出演している誰も彼も非常に好演していると云っていい。だが……良くないのは田中裕子である。いや、良くない、というのは間違いだな。良すぎるのだ。良すぎるが故に他の演技を喰ってしまっている。田中裕子が出てくるだけで、もうそのカットは全てさらってしまっているのだ。これはもう「悪い」としか云いようがないではないか。そんなこと云いながらラストでは泣かされてしまったのはナイショである。奥さんにもバレないように泣いてたので。

 さて、問題はその後、である。年明け1月8日からは、連ドラ化が決定しており、同じく1月17日からは、映画も公開される。共通するキャスティングだけ並べてみると、以下の通りとなる。

 単発ドラマ連ドラ映画
オカン 田中裕子 倍賞美津子 樹木希林
ボク 大泉洋 速水もこみち オダギリ・ジョー
彼女 広末涼子 香椎由宇 松たか子
オトン 蟹江敬三 泉谷しげる 小林薫
脚本 土田英生 大島里美 松尾スズキ
監督 西谷弘 久保田哲史
谷村政樹
松岡錠司

 「オカン」役はあまり心配していない。問題は「ボク」役だ。オダジョーはともかくもっこりもこみちって…。それから今回のドラマでも大泉洋の子ども時代が神木隆之介ってのは、いくらなんでも子役に失礼である(大泉洋には失礼じゃないのかって? 彼はいぢられることに無情の喜びを感じるタイプだから放っときゃいいのである)。映画版ではオカンの若い頃(回想シーン)を実娘・内田也哉子が演じるというから、これはまぁ分からんでもない。それと映画版に出てくる樹木希林と小林薫は今回のドラマでもチョイ役で出てくる。

 映画を観る前に原作を読もうかどうしようか、考え中である。

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