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2007/03/17

ホステージ

 見逃した作品をDVDでカバーしようシリーズ。

 かつて軍の特殊部隊で10年、LAPD(ロス市警)の交渉人として7年の間ならしていたジェフ・タリー。今や老いさらばえ、同じカリフォルニアでもイナカの郡の小さな所轄の署長におさまっている。家庭では特に娘との折り合いが悪く、離婚するか否かでモメている最中。アメリカ国内の中流家庭ならどこにでもありそうな風景。
 所轄の管轄内。堅牢な岩盤を背後にした要塞のような豪邸に、若者たちが人質をとって立てこもる。さっそく署長自ら交渉人役にあたることに。しかし、ほとんど無差別に発砲してくる若者相手に、交渉も何もあったものではない。もはや情熱を失くしていたタリーは、早々に交渉権を郡警察に委譲して帰宅の途につく。だがほどなくタリーは、立てこもり現場に戻ってこざるをえなくなる。明らかにプロとみられる別のグループに、脅迫されたのだ。自分の妻と娘を人質にとられて。交換条件は、豪邸に侵入し、ある品物をとってくる手助けをすること。タリーは究極の選択を迫られることになる。

 タリー役はブルース・ウィリスで、プロデュースも兼任。監督はフローレン・エミリオ・シリ(知らん)。原作は「ロバート・クレイスの傑作ベストセラー」だそうだが知らん。
 唯一しってるスタッフが脚本家のダグ・リチャードソン。「ダイ・ハード2」を書いた人だ(ただしダグ・リチャードソンは、『ダイ・ハード』1作目の共同脚本の1人であるスティーブン・E・スーザと共同で『ダイ・ハード2』の脚本を書いている)。だから物語には一切破綻がない。これだけ複雑なプロットを最後には1つに収斂させてしまう。その手練れには感心させられる。特にラストに至っては1カットずつが後のシーンの説明(伏線)になっている。その構成には驚かされた。
 演出としても、常に緊張感を強いるのはさすが。観ている間、気がつくと息を止めてたりしてることが間間あった。ただし音楽(アレクサンドル・デプラ)は邪魔の一言。大仰にすぎる。出しゃばり。

 なんちゅうか単なるアクション映画として観れば及第点をあげていい作品なのだが、最後の最後でテーマに「家族」を絡めてしまった。すると後味が悪く感じてしまう。何もかんも含めて全て解決、という話にはなっていない。プロの犯人グループの正体も結局わからず終いだし。
 よく「ダイ・ハード」シリーズとの相違を云々されるようだが、それはブルース・ウィリスが主演している以上仕方ないにしても(別人がエアコンのダクト内を這い回るシーンが出てくる)、それにしたってこの後味の悪さは「ダイ・ハード」のスッキリ感とは比べものにならない。
 往った復したで半分よりちょっとだけ上ってとこかな。

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