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2007/06/29

台湾行⑤その5・Ⅱ

 仕事がすべて終了すると、S氏はそのまま台北に戻るので、我々だけで電車に乗って屏東へ。以前も乗ったことのある特急「自強号」だ。切符がうまいこと並びでとれなかったらしく、N氏とは別車両。オレは先頭車両の一番後ろの席に座った。
 ところが、その席と壁との隙間に、すでに大学生とおぼしきガタイのいいあんチャンが立っている。つまり指定席が買えない(とれない)ために、居心地のいい空間を確保してるってことだ。あんま気持ちのいいもんじゃないので、オレは座った途端、リクライニングを思いっきり倒した。
 電車が出発してしばらくは、多少眠りもしたのだが、すぐにそれどころではなくなる。混み始めたのだ。これまた国民性なのだろうが、指定席車両の至るところに立ってたり座ってたりする人であふれかえる。またそれを車掌も黙認する。そういう社会なのだろう。前の席に座った子連れなんて、全く見も知らない別の子連れと仲良くなって、分け合って座っていた。そういう社会なのだ。オレはちょっとだけ反省して、リクライニングの背を戻した。背後で溜め息をつかれたのにはちょっと笑いそうになったが。

 到着時刻になっても、いっこうに屏東に着かない。後で分かったことだが、台湾の列車は何のアナウンスもなく平気で遅れることが日常茶飯事なのだそうだ。だからちゃんと外を見ていないと、どのタイミングで降りたらいいのか分からなくなる。後でN氏に訊いたところ、N氏の場合は最後尾車両だったので、外の看板を確認できず、ハラハラしていたのだそうだ。仕方ないので到着時刻に出口に向かい、違う駅だと気づいて乗り直したが、自分の席に戻れる状況になく(通路も出入り口も人でごったがえしている)、仕方なく指定席があるのに出入り口付近につったってたそうな。
 自強号は定刻から遅れること20分ほどで屏東に到着。ごったがえすホーム上の客をかきわけてN氏と合流。無事、屏東駅の外へ出ることに成功した。迎えにきてくれていたのは猫娘父娘。猫娘には、チェックインと、預けていた荷物の回収だけは頼まなくてはならない。夕食を一緒にという誘いは「明日もお世話になるので申し訳ないから」と強引に断り、ともかくホテルまで送ってもらうだけにとどめてもらった。

 ホテルに着いたのが午後7時くらい。翌朝もそんなに早くないし、最後の夜だ。腹も減ってるし、ここは1回くらい、日本人同士で呑みにいこうやという話になって、N氏とともに近所の夜市へ。夜市というのは、要するに屋台村みたいなもんだ。台北だけにあるわけじゃなく(台北市内にも複数ある)、台湾全土あちこちにある。当然屏東にも。
 キタナい屋台が大半なのだが、多少はこぎれいな、ちゃんと入り口のある店に入ったものの、屏東あたりまでくると台北と違って日本語どころか英語すら通じない。何せ「ビール」すら通じない。メニューをさして指を折って数を伝えるという古典的な方法でオーダーする。これだけキタナきゃ大丈夫だろうとタバコを吸おうと思ったら灰皿がない。店員にタバコを吸うジェスチャーをすると、「キンエン」とそこだけ日本語でたしなめられた。あのなー。

 N氏と呑んでるなかで一致したのだが、恐らく台湾行は今回が最後だろう。1つには、C氏が異動してしまったことが大きい。後任もいるにはいるが、同じことをやるんでも我々を起用するようなことはしまい。そういうものだ。
 というわけで、今夜がN氏とオレが台湾で呑む最後の夜になることは間違いない。
 今日は、改めてC氏の偉大さと、そしてうとましさをも知る日になった。N氏とは、今日が最も印象深く面白い日であるという点でも一致した。まぁ仕事先が二度目のとこが多かったというC氏のチョイスもあるのだが、我々も5度目ともなればさすがに馴れてくる。最後にこういう日になってよかった、という話になった。

 ホテルに帰った。ここのホテルは、フロアごとに世話をやくおばちゃんがいて、我々の泊まるフロアのおばちゃんはカタコトの日本語を話す。最後くらいと考え、おばちゃんにマッサージを頼んだのだが「ムスメいるよ」の繰り返しで埒があかない。「妙なことしなくていいからマッサージする人だけ呼んでくれ」という点を理解させるのに30分ほどかかってしまった。
 部屋に来たマッサージ師は、ちょうどオレと同世代の男性。なかなかうまい。えらく安い料金を払った。

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