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2007/07/03

スパイダーマン3

 6月27日、有楽町(マリオン)日劇プレックスにて鑑賞。

 意外に思われるかもしれないが、オレは前2作を高く評価している。あれだけ複雑なストーリーを破綻なく語っているだけで、評価に値すると思うのだ。しかも監督こそ3作品共通してサム・ライミが務めたものの、脚本家は、3作品すべてで異なる。1作目=デヴィッド・コープ、2作目=アルヴィン・サージェント、本作=アルヴィン・サージェント、アイヴァン・ライミ、サム・ライミの共作。原作コミック(マーベル)を褒めるべきなのかもしれないが、やはり映像化は別作業というべきで、そこんとこは素直に脚色を褒めておきたい。だってねぇ、2作目を観たとき思ったけど、1作目のかなり細かいエピソードやキャラクターが伏線になっているのだ。うろ覚え状態では全然楽しめない(たまたま2作目を観たのは、1作目のDVDを観た直後だったのが幸いした)。ところが本作となると、うろ覚え状態でも大丈夫な作りになっている。珍しく回想シーンを多用しているのだ(多用しすぎのきらいもあるが)。まさか1作目でチラっとだけ出てきたキャラクターが主役級の扱いになるとは思わないからなあ。

 前作ラストで亡父の遺志を受け継ぎ新ゴブリンとなる道を選んだハリー(ジェームズ・フランコ)が、スパイダーマン/ピーター・パーカー(トビー・マグワイア)に挑戦するところから物語は始まる。後のハリーの改心は、すでに冒頭のシーンで予想できてしまうが、まぁセオリー通りなのでいいか。

 本作で敵役は3人。新ゴブリンのほか、サンドマンと異星の寄生生物。いずれも原作に登場するらしいが、設定が若干かわっている。原作でサンドマンの本名はウィリアム・ベイカーだが、本作ではフリント・マルコ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)。この名前は原作だとベイカーが少年時代に使っていた偽名ということになっている。それからサンドマンになる経緯が、地下核実験(原作)と素粒子分裂実験(本作)という違いのもとで成立している。まぁサンドマンの設定は小さな変更だ。正体であるマルコをピーターと個人的に絡ませた点が脚色的に成功しており、このへんは映画オリジナルらしい。
 異星の寄生生物のほうは、原作だとシンビオートという名前だが、本作になると特に名がない。ピーターに取り憑くことで、ブラック・スパイダーマンとなるが、後にピーターのライバルであるカメラマン、エディ・ブロック(トファー・グレイス)に取り憑くことで、異形の生命体「ヴェノム」(この名称は原作と同じ)となる。
 映画でいうと2作目あたりに登場していておかしくなかったはずのグウェン・ステーシー(ブライス・ダラス・ハワード)という女性は、原作にも登場する。キャラクター的にMJ(キルスティン・ダンスト)とゴッチャになったのが映画シリーズで、残ったキャラクターが本作で実体化したような恰好。しかもエディが思いを寄せている相手で、ピーターがかっさらってっちまうもんだから、エディがヴェノム化するきっかけを作った女性、というポジションになった。このへんの展開は完全に映画オリジナルらしい。したがって原作だとかなり重要な役割を担っていたグウェンの父、ジョージ・ステーシー警部(ジェームズ・クロムウェル)も、本作ではかなり扱いが小さい。
 あ、そうそう。デイリー・ビューグル紙の社長、J・ジョナ・ジェイムソン(J・K・シモンズ)にカメラを貸す女の子役として、サム・ライミの娘が特別出演している。

 ただ唯一の難点をあげるとするなら、テーマ性だ。ネタバレになってしまうので詳しくは書けないが、劇中「最も難しいのは自分を許すこと」との科白が出てくる。これが最後のほうのシーンに生きてくるのだが、いかにもキリスト教的な発想で、あんま好きじゃない。まぁ「ハッピー・フィート」と違って、すべてが台無しになってしまうような感覚の違いでもないので不問とする。

 シリーズ通しての難点と云えば、なんと云ってもMJ(メリー・ジェーン)・ワトソン役のキルスティン・ダンスト。2人の男が奪い合うほど魅力ある女にはとてもじゃないが見えない。

 さてスパイダーマンと云えば見事なCG特撮が話題になるのが常だが、この世代の日本人男性がそんなものに感心するわけがない。何故ならCGなんて影も形もなかった時代、マーベルを唸らせるほど原作イメージ通りの「スパイダーマン」を立派に造形し、TVシリーズとして放映されていた――のを観て育った世代だからだ。

 本作は、マーベルが企画したスパイダーマン映画化3部作の最終作品にあたるわけだが、すでに、さらに3部作の制作が決まっている。同じマーベル作品でも、ハルク、X-men、ファンタスティック4、デアデビル、ゴーストライダーなどとはえらい違いである(実は原作では、ファンタスティック4が倒された際、スパイダーマン、X-menのウルヴァリン、ハルク、ゴーストライダーの4人が、『ニュー・ファンタスティック4』を名乗って活動していた時期がある)。スターウォーズかっ!

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