« すいかキターッ (・_・) | トップページ | レミーのおいしいレストラン »

2007/08/16

トランスフォーマー

 11日、有楽町は日劇PLEX(マリオン)にて鑑賞。今んとこ文句なく今年のベストワンである。

 オレは、かつてタカラ(現タカラトミー)が発売した「ダイアクロン」という玩具のことは、憶えてはいるが実際に手にしたことはない。同時期の「ミクロマン」や、その前の「変身サイボーグ」のほうが馴染みが深いが、何より当時はタカラ製品よりポピー(現バンダイ)製品、すなわち「超合金」シリーズにに夢中だったという経緯から、ダイアクロンとは縁遠かった。とはいえダイアクロンが、TV媒体に頼らない、玩具メーカーの独自展開商品であるという認識は、確か当時からあったはずだ。ただ、このダイアクロン、確か初期デザインがスタジオぬえだったはずで、故に精巧な作りになっていたのは憶えている。それから自動車などがロボットに変形するというギミックが登場したのは後年になってからのことで、当初は合体変形タイプ(車などが複数台合体してロボットになる)が主流だったと記憶している(間違ってたらごめん)。さらにダイアクロンは当初、自ら意志を持った機械生命体ではなく、人間が登場する機械として設定されていたのではなかったか(これもうろ覚えである)。
 ともかく当時のタカラが、このダイアクロンのヒットに気をよくして、アメリカへの輸出を模索していたことだけは確かだ。だがアメリカへわたったダイアクロンは、変容を余儀なくされるようになる。タカラも日本のダイアクロンが直接アメリカで売れるとは思っておらず、提携先であるハスブロ(アメリカの玩具メーカー)と相談した結果、デザインその他の変更を、マーベルコミック(云わずとしれたスーパーマン、スパイダーマン、バットマンなどの出版社)に打診した。そこでダイアクロンは「トランスフォーマー」という新たな玩具に生まれ変わり、後に全米中の子どもたちを虜にしたばかりか、タカラによって逆輸入された日本でも爆発的ヒットを記録することになる。
 新デザインを担当したのがマーベルだったこともあって、マーベルと東映動画(現東映アンメーション)、すなわち日米合作のアニメーションが制作され、これまた日本へ逆輸入された。同じトランスフォーマーでも善悪2種類いるという設定は、このとき(正確にはマーベルが玩具をデザインしたとき)誕生したものだ。

 本作は、この日米合作アニメーションを原作としているため、正確には源流が日本とは言い難いが、まぁ日本の血まで辿ることができるという意味では、日本生まれと云っても過言ではあるまい。

 とはいえ、逆輸入されたアニメーションの出来の悪さは特筆すべきもので、最初に放映していた日テレがローカル扱いしていただけでなく、その後ずっとテレ東系だったという事実からしてもマイナー感がぬぐえず、故に最初からアニメーションをそのまま実写化したのでは、興行的に成立するはずもない。
 もちろん、そんなことはエグゼクティブ・プロデューサーを務めたスティーブン・スピルバーグであれば、百も承知のことだったろう。当初自ら監督を務めようと画策していたが、スケジュールその他の都合(例えばインディ・ジョーンズ4の撮入りが近づいていたことなど)からやむなくマイケル・ベイに監督を託した点は、大英断と云っていい。いや、マイケル・ベイに監督を託したことが、でなかく、自ら監督しなかったことが、だ。恐らくスピルバーグが撮っていれば、そこそこの出来の作品にしかならなかったのではないか。いやまぁ、たらればの話が禁物だとは分かっちゃいるが。
 脚本は3人。まず「ミッション:インポッシブル3」と「アイランド」でコンビを組んでいるアレックス・カーツマンとロベルト・オルチ。これに「キャット・ウーマン」や「ザ・コア」などのジョン・ロジャースが加わった。3人とも知らんが、最後の人はアメリカの経済学者(ジョン・ロジャース・コモンズ)とは何の関係もない。と思う。多分。故に米海軍のフレッチャー級駆逐艦の名称(ジョン・ロジャースという名の艦がある)とも関係ない。はずだ。きっと。
 とはいえ脚本にはまず敬意を表したい。よくもまぁここまでこじつけたこと。アメリカ人には、何か陰謀があると必ずジョン・エドガー・フーヴァー(FBI長官の最長期間就任記録保持者)のせいにするという悪い癖があって、本作もそのそしりを免れないが、何も名字が同じだからといってフーバーダム(ハーバート・フーバー大統領の名が冠せられている)を舞台にすることはあるまい。

 ストーリーにはいちいち触れない。ネタバレせずに書く自信がないし、そもそも本作の場合、ストーリーなんざ二の次だ。心ゆくまで複雑にして一瞬で完了するトランスフォームを楽しめばいい。
 いやもぉ凄いこと凄いこと。なんだってあんな芸当ができるんだ? 合衆国防総省と4軍の全面協力が得られたし、GMが全面協力しているから、可能な限りCGを排除しちゃいるが、いや、これはもぉ近年稀に見るCGの勝利としか云いようがない。
 キャラクターのネーミングがアメリカ版アニメーションをもとにしているため、日本のアニメーションを見て育った世代には馴染みのない部分もあろうが(例えば善側の司令官はあくまでオプティマス・プライムであって、コンボイ司令ではない)、そこは勘弁してやってくれ。ちゃんと日本に経緯を払う科白も2度ほど出てくるから。

 本作の唯一の欠点は、続編の制作を決定したことだけだ。1作目はインパクトで勝負できたろうが、2作目となるとそうはいかない。2009年夏の公開というがさてどうなることか。お手並み拝見といこうか。

|

« すいかキターッ (・_・) | トップページ | レミーのおいしいレストラン »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« すいかキターッ (・_・) | トップページ | レミーのおいしいレストラン »