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2007/08/05

劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!

 

 ロードショー初日の4日、丸の内TOEI①にて鑑賞。そりゃそうだ。ゲキレンと同時上映なんだから。

 仮面ライダー史上最高傑作映画(爆)である「モモタロスのなつやすみ」の後に始まるという巨大なハンデを乗り越えて、驚いたことに本作は、意外なほど楽しめた。

 本来、いくら電ライナーといえど、人の記憶に頼った時間軸を移動しているだけだから、例えば数百年前には行けない。ところが、人の記憶に頼らない時間軸を移動する「神の路線」が存在する。その先にあるのは何か――
 何やら牙王なる人物が現れて、電ライナーを乗っ取って神の路線に入るところまでは、各種予告編などで明らかになっていたから驚くには値しない。それと、様々な時間から良太郎を集めてきて同一時刻に4人の電王を登場させることも、TVシリーズから分かっている。だが、本作はさらに2つの工夫を凝らしていた。1つは良太郎の記憶喪失、もう1つは小さい頃の良太郎(小太郎と名づけられる)の存在。まさか子どもサイズの電王に変身するシーンまで用意していたとは思わなんだ。

 相変わらずゲストのキャスティング(というよりゲストキャラクターの立て方)がなっとらん。牙王の渡辺裕之は芝居が安定してるからいいとして、真田幸村の陣内智則と千姫(豊臣秀頼に嫁いだ徳川秀忠の娘)のほしのあき(本作では何故か星野亜希と表記)は完全に不要。いなくても話は成立する。こういう余計なとこに尺を使うんじゃない。
 チョイ役に過去のライダー作品から引っ張ってくる定番では、真田幸村の配下から、千姫にくっついてる才蔵に山口祥行。前作・仮面ライダーカブトでZECTの田所を演じた人だが、オレは2~3話くらいで観るのをやめているためしらん。ただ、声に特徴のある人なので気づいてはいた。もう1人、江戸の街中で良太郎たちを襲う忍者の1人、佐助に川口真五。云わずとしれたトドロキくんであるが、残念ながらオレは気づかなかった。

 話はまとまってるし、テンポもいい。何よりモモちゃんフィーチャー編になってるし、ハナちゃんは誰彼かまわずぶっとばす。だが……それでも本作には致命的な欠陥がある。TVシリーズを見ていないと、さっぱり作品世界が理解できないのだ。つまり1本のシャシンとしては失格ということだ。
 プロットをフクザツにしたがために起こった現象だろう。例えばゲキレンなら、例の「獣を心に感じ、獣の力を手にする拳法、獣拳。獣拳に相対する2つの流派あり。1つ、正義の獣拳、激獣拳ビーストアーツ、1つ、邪悪な獣拳、臨獣拳アクガタ。戦う宿命の拳士たちは日々、高みをめざして、学び、変わる!」というナレーションを流しただけで、物語の大筋が理解できてしまう。だが本作では最初から説明を放棄しており、イマジンが何か、電ライナーやハナちゃんの存在なども全く説明されることなく物語が始まり、そして終わってしまう。これはいくらなんでも失格だろう。

 TVシリーズがつまんなくなってきた昨今、シリーズ全体の軌道修正、あるいは仮面ライダーシリーズの一時休止を提言したい。(あれ? 褒めてないな)

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