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2007/10/03

HERO

 9月24日、日光からの帰りに日比谷スカラ座にて鑑賞。みゆき座と並ぶ「宝塚座」(東京宝塚劇場に隣接していることから、この2劇場はそういう通称がある)も、ついに世の流れには逆らえなかった模様で、全面禁煙となった。内部が禁煙なのはまだしも、外にすら喫煙所がない。もはやオレが宝塚座を利用することはあるまい。

 もう説明の必要はあるまいが、6年前のTVシリーズの続編(TVスペシャル)の続編の映画化。中卒で大検を受けてから司法試験を経たという変わり種の検事・久利生公平(木村拓哉)が主人公で、TVシリーズではメイン舞台だった東京地検城西支部から石垣支部へ異動するところで終わっていた。その後、スペシャルでは札幌支部から山口の虹ケ浦支部へ赴任、またもや城西支部へ戻るところで終わっていた。したがって本作では再び城西支部がメイン舞台となる。つまりTVスペシャルを間に挟んで、本来のTVシリーズに戻ってきた話を映画で、という趣向だ。当然、次席検事・鍋島利光(児玉清)以下、刑事部長・牛丸豊(角野卓造)、検事の芝山貢(阿部寛)、江上達夫(勝村政信)、中村美鈴(大塚寧々)、事務官の雨宮舞子(松たか子)、末次隆之(小日向文世)、遠藤賢司(八嶋智人)といった城西支部の面々が、今回はレギュラー出演となる(TVスペシャルでは脇役の扱いだった)。

 ひょんなことから傷害致死事件の公判検事(起訴した検事と別の検事が公判のみ担当すること)を任されることになった久利生公平。早々に決着がつくと思われたが、どういうわけか刑事事件無罪獲得数日本一の敏腕・蒲生一臣(松本幸四郎)が弁護についた容疑者は一転、無罪を主張し始める。この事件、実は別事件と深くリンクしていることが判明していく。

 監督は鈴木雅之、脚本は福田靖。ともにTVシリーズで最も多くの話数を担当していたから、最も「HERO」カラーが出やすいのは分かる。オレ自身、TVシリーズが好きだったのは、話の筋がしっかりしていたことと、検察の世界でうまく嘘をついている設定のうまさ、それとキャラクター間のかけあい(科白)の見事さ、音楽の質とタイミングといったあたりだった。そこらへんは損なわれてないし、多数出てくる意外なゲストキャラクター、巨大な天丼(伏線)なんかも楽しい。TVシリーズやTVスペシャルを知っていないと笑えなかったりする小ネタがあるにはあるが、全体のストーリーが分からなくなるほどではない。しかし、それでもあえて云おう。

 この作品、映画でやる必要がどこまであったのか?

 TVスペシャル第2弾、というなら分かる。それなら「A+」だったと思う。しかし映画だ。ナメてもらっちゃ困る。映画やるなら映画やるなりの理由が必要だ。確かにカネはかかっちゃいるんだろうが、それまでだ。作品の意味あいとしては映画ならでは、がない。単なるマーチャンダイズとしか受け取ることができないし、事実そうなのだろう。

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