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2007/11/04

レビューの旅

 3日、浅草公会堂にて鑑賞。自称「銀座の高級メンバーズクラブのママ」に紹介されての鑑賞である。

 SKD(松竹歌劇団)のOGたちで構成されているスタス(STAS)という歌劇集団がある。そこの創設15周年記念公演である。
 オレは、シャシンはともかく「生」となると、板付き(舞台の芝居)なら死ぬほど観ているが、これだけ好きなくせにミュージカルは数えるほどしか観ていない。宝塚となると一度もない。ましてや芝居(ストーリー)のない、歌と踊り「だけ」の舞台となると、なおさらだ。とはいえ、SKDはかねがね一度は観たいと思っていたのだ。解散後、有志が集って別劇団を立ち上げた話も耳にはしていた。ただ、どうにも縁がなく、ここまできてしまった。
 自称「銀座の高級メンバーズクラブ」には折をみて行くようにしている。先日たまたまSKDのOGの1人で、スタスの役者の1人と同席する機会があった。で、ママに「今度一緒に行こう」と云われ、実現したのが今回というわけだ。

 前にもどこかで書いた憶えがあるが、オレは恐らく歌も音楽も役者も舞台装置も、きっとどうでもいいのだ。オレが興味を持つ(優劣の判断となる)のは、恐らく「お話」だ。そういうこともあって、歌と踊り「だけ」の舞台とは縁遠かったのかもしれない。しかし――新鮮な驚きがあった。

 ステージは2部21曲構成(8+13)。うち4曲までは新作だが、残りは全て過去15年間に舞った曲のリプレイ。メンバーも、純粋にSKDのOGであるオバ……おねいさま方だけでなく(毎回オーディションするそうな)、最年少16歳まで幅広い。ハッキリ言って、曲(本当に1曲というわけではなく、場合によっては複数の曲のメドレーを1曲とカウントする場合もある)ごとに出来不出来の差が激しい。安定していたのは、照明くらいなものだ。特に少人数のダンスとなると、六本木かどっかのショーパブのレベルでしかない(実際にショーパブのダンサーもまぎれているらしい)し、メインの4人(全てSKDのOG)は年齢的にキツいらしく、あげた脚が震えたりよろけたりする場面もあった(それを逆手にとった演技もあるにはあったが)。それからダンスの構成自体も、あのテの曲ばかりかと思ったらそうでもなく、「枯れ葉」や「チャイナ・ブルー」、「マイ・ウェイ」、「テイク・ファイブ」、「タキシード・ジャンクション」など、割とスタンダードなものも扱っていたし、「ソウル・トレイン」や「マネー」など新しめのものも入っていた。なかでも「カルメン」をバックに和太鼓を持ち出すという演出は、なかなか意欲的な作品ではあったが、残念ながら太鼓の基本がなっていない。

 しかし。そういったことを吹き飛ばしてしまうのが、群舞だ。大人数のダンス、最後はもちろんラインダンス。しかも生。こうなるともう圧巻である。意外なことに堪能してしまった。

 技術的には「偉大なる素人集団」にしか見えないので点数そのものは辛くならざるをえないが、ストーリー重視のミュージカル好きが歌と踊り「だけ」をこれだけ堪能できたのは、実に新鮮な驚きだった。

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