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2007/11/09

ローグ・アサシン

 10月29日、丸の内TOEIにて鑑賞。くそ、忘れてた。ここの劇場、前面禁煙だったっけ。もう忘れないぞ。二度と行くもんか。だって「東映は」喫煙者を差別することを取締役会かなんかで決議したんでしょ? じゃなきゃせめて喫煙室くらい作るわな。分かった、もう二度と行かない。行ったオレが莫迦だった。それから東映作品に対しては、差別感情をもって臨むこともついでに誓っておく。

 以上の偏見のもとに本作だが、ハッキリ言って爆笑できる。いや、オレ予備知識なしに行ったもんだから、ここまでとは思ってなかった。虚を突かれた感じでなかなかに爆笑できる作品に仕上がっている。

 「伝説の殺し屋」ローグを追うFBI捜査官ジョン・クロフォード。ある日クロフォードは、相棒のトム・ローンとともにマフィアの抗争事件を捜査中、あと一歩のところまでローグを追い詰める。ところが後日、ローグは休暇中のトム・ローンの前に現れ、家族もろとも惨殺してしまう。相棒を失ったクロフォードは、ローグへの復讐を誓う。3年後、またもやマフィアの抗争が勃発した際、クロフォードは再びローグの影を見る。

 すげーハードそうなストーリーに聞こえるだろう? でもね、舞台がサンフランシスコで、抗争してるマフィアってのが中国と日本って聴いたらどうだ? 分からない? じゃあ中国マフィアのボスがジョン・ローン(懐かしい! イヤー・オブ・ザ・ドラゴンの後日談かと思った)で、日本のヤクザのボスが石橋凌って聴いたら? 分からんか。ニブいやっちゃなー。

 ヤクザが組長から何から全員全身にモンモン入れてんの。「日本のヤクザは殺した人間の数だけ腕にわっかの入れ墨を入れるそうだ。見て見ろ、こいつはとんでもない悪党だぞ」。そりゃあ知らなかった。日本刀片手でブン回すなよ。日本語が聞き取れない。日本語にも日本語の字幕つけてくれ。

 ……未だにこんな日本の描き方する洋画、あったんだねぇ?

 まぁいいや。こういう場合、妙な掛け軸も変な風俗店も何もかも、オレは即座に脳内変換して見えなくなるという特技を持っているので、そこは目をつぶろう。何を見に来たかというと、「おかしな日本」を見に来たわけではなく、ジェイソン・ステイサムとリー・リンチェイ(ジェット・リー)のアクションを見に来たのだ。ところが……まずリー・リンチェイのアクションはほとんど得物を使う(特に銃)。リー・リンチェイっつったら肉弾戦だろうがよ!(オレ、リー・リンチェイと生年月日が全く一緒なんで、個人的に思い入れがある)。ジェイソン・ステイサムも同様なのだが、この二人が相まみえるシーンが少なすぎる上に撮り方が雑。特にカーチェイスはひどい。撮影は「トランスポーター」のピエール・モレルだから、恐らくあんたに非はあるまい。リー・アンソニー・スミスとグレゴリー・J・ブラッドリーの脚本、フィリップ・G・アトウェルの監督(みんなまとめて知らん)、あんたらが悪い!

 実は「ローグ」は襲われたトム・ローンに返り討ちにあって死亡、トム・ローンが整形してローグになりすまし、家族の復讐のため中国マフィアと日本ヤクザの両方にとりつき、真犯人である石橋凌がおびき出されてくるのを待っていた――っていうオチは、なかなか衝撃的でよかったんだが、問題はクロフォードだよ。「目を見れば(整形してても)分かる」って云ってたよね? ダメじゃん。脚本に難あり。プロットが破綻しちゃってるよ。

 個々のアクションは水準以上なんだがなあ。笑えるし。すげー惜しい作品。あ、忘れてた。石橋凌の子分役でケイン・コスギが出てた。耳切られちゃうけど。

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