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2008/10/19

CHANGE

 何を今さらではあるが、木村拓哉とやらが主演のドラマ。事前に「素人の若造がいきなり首相になる話」と聞いていたから、一体どんな大ボラを吹いてくれるのかと期待していたら、どうしてどうして、一応ちゃんとつじつまを合わせてきたのには驚かされた。

 かなり嘘もまざっていて、その意味では「うまく嘘をついている」のだが、本作を観て「今の政治がよく分かりました」などという感想を耳にすると、なんだかなあと考えこまざるをえない。

 1話目。与党議員の父と後継者である兄が事故死、補選で与党総務会長が次男に目をつけるといったあたりはいかにもありそう。実例はいくつもあることだし。本来やる気のなかった次男、母親が出馬すると聞いてさすがに自ら出馬を決意する。選挙戦終盤、対立候補の策略で、事故死した父の過去の汚職疑惑が浮上、次男はそれを認めてしまう。が、そこがウケて当選。このへんはフィクション故で、いったん対立候補に打たれた当確が訂正されるのはよくある話ではあるのだが、ならば一度対立候補に当選させてしまい、その候補が当日夜亡くなって次点当選したほうが説得力がある(事実そういう実例がある)。
 2~3話目。スキャンダルで失脚した総理の後任に、どうせ短命政権だからと牛耳る総務会長、ズブの新人議員である主人公を充てようと画策する。このへんはもうフィクションだらけ。いくらなんでもそれはない。が、そうなってくれないと本作は始まらないので仕方ない。
 以降、与党総務会長に組閣を託す総理、妙に馴れ馴れしいSP、既存政策の官僚文書サインを拒否する総理、総理の自宅を訪ねるUSTR、与党が了承した補正予算案に反対するため野党と手を組む総理、しかも通らないと分かると失踪してしまう総理……などなど。ありえないのだがフィクションとして考えれば説得力も蓋然性も出てきてしまうから不思議だ。

 秘書役の深津絵里には相変わらずの安定感。黒幕総務会長の寺尾聰が実にいい。最後まで悪役に徹しているあたりがいい。脚本は「HERO」の福田靖。

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