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2009/05/14

転々

 こっからはさくさくっといく。何故なら評価が低いものばかり続くから。

 レンタルDVDにて鑑賞。

 三木聡の脚本・監督作品と聞けば、誰だって「亀は意外と速く泳ぐ」といった、いわゆる「脱力系」コメディを思い浮かべる。ましてや本作は、TV「時効警察」で組んだオダギリジョーを再び主役に迎えている。相手役に、このところ役の幅を拡げ続けている三浦友和。あとはお馴染み三木組の岩松了、ふせえり、松重豊、横山あきおといった面々。「時効警察」からは麻生久美子もチョイ役で顔を出す。

 にもかかわらず爆睡しちゃった。

 いや、いつも通りゆる~い感じは健在で、そんなような画がずっと展開しているのだが、何というか、テーマが重すぎるのだ。この重たいテーマを三木節で語られると、フザけているような気にさせられる。
 これまでの三木作品にテーマがないとは云わない。むしろあった。大抵は最後のほうになって、ほんの少しだけホロリとさせるような箇所があったりしたものだ。しかし本作の場合、明らかに一本芯の通った、太いテーマが厳然としてある。普通の作品なら褒められるべき点だが、三木作品にあっては欠点にしか見えない。
 原因は、たぶん珍しく原作がついてることだろう。三木聡の場合、脚本家を別の人(例えば岩松了)なんかに任せることはあっても、原作を脚色することは稀だ。本作の原作は藤田宜永(本人としては不本意な云われようだろうが小池真理子のダンナ)。オレは未見だが、例えば「キッドナップ」(後に映画化に伴い『子宮の記憶 ここにあなたがいる』に改題)あたりは本作と通じるところがあるかも。要は自分探しなのだが、本作の場合はそれをある種のロードムービーに置き換えている。

 本来なら褒められるべきこれらの点が、残念ながら本作では違和感以外の何物でもなくなってしまう。

 一瞬といえど寝て寝てしまったので評価対象外。

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