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2009/05/18

流星の絆

 去年4クール目に残った2本のドラマのうちもう1本。前述した通りオレにしちゃ珍しくTBS系ばかりが残った。

 オレの大嫌いな東野圭吾の同名小説を原作に、宮藤官九郎が脚色。相変わらずのクドカン・ワールド全開なため、果たして原作小説とはどんなもんかいなと興味をそそられたが、何せ作家が人間として最低なため、とても読む気が起きなかった。

 幼い頃に両親を殺された3人兄妹の復讐譚が大筋。長男の二宮和也は、芝居馴れしているところが鼻につくが、まぁ可もなく不可もなく。次男の錦戸亮は、なんだありゃ。全く芝居になってないじゃねぇか。おまえなんか濡れ煎餅で十分だ。対して末娘・長女の戸田恵梨香が出色。ホンにもあったのかもしれないが、ちゃんと目だけの演技ができているのには驚かされた。特に兄妹同士の会話、長回しの場面での所作がいい。願わくば「記号芝居」にならないことを(最近の『BOSS』ではそんなふうに見えるので)。

 筋こそ極めてシリアスだが、そこはクドカン、とんでもない飛び道具を用意していた。
 3人兄妹は復讐譚にあたってコンゲームを展開していくのだが、クドカンはそこで「劇中劇」を用意した。これがムチャクチャ笑える。

 殺される両親が寺島進とりょう。事件を親身に追いかけ続ける刑事に三浦友和。このあたりは安定感がある。たかがG-3のくせに最近よく見かける要潤はほぼ完全に氷川くんキャラ。要潤の母親に森下愛子、3兄妹の親代わりに尾美としのり、チョイ役だが場面をさらっていく詐欺師の女に池津祥子――このあたりはクドカン組常連。なかでも出色は桐谷健太(チビT)で、前述の劇中劇の主人公と云ってもいい。この劇中劇では「第1話」の杉浦太陽くんが変身こそしないまでもフザけたキャラをフザけて演じているのがいい。
 それからバナナマン設楽統(三浦友和の部下役)が意外なほど安定した芝居を見せるのに驚かされた。売れてからも欠かさずコントライブやってる成果かね。

 挿入歌を歌う中島美嘉が無意味に登場し、無意味に絡んで無意味に去っていく。間違いなくこのキャラクターは原作に登場しないはず。
 こういうとこもそうなのだが、原作があるためプロットこそ破綻していないものの、やや説明不足あるいは理解不能な場面や局面が散見できたあたりがクドカンらしくないといえばらしくないか。特に3兄妹がサギに手を染めるに至る説明が不十分。

 それも仕方あるまい。何せ多分クドカンが原作の脚色を手がけるのはIWGP(池袋ウエストゲートパーク)以来のはずだから。人の作品を脚色するってのは、ある意味オリジナルより難しいからなあ。オレも仕事で実感することあるよ。

 こりゃ嫌々ながらも原作読むしかないか。

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