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2009/06/10

点と線

 CSで放送、録画して鑑賞。

 今年は松本清張生誕100周年なのだそうだ。故に清張作品の映像化やリメイクがやたらと多い。本作をオレはかなり前に何度か名画座で観た記憶があるが、その当時と全く同じ印象を抱いた。すなわち、凡作だな、と。

 原作の緻密さはつとに有名で、それゆえ本作の脚本(井手雅人)は追いつけておらず、演出(小林恒夫)も同様である。したがって、あの重厚な感じ、雰囲気を醸し出すには至っていない。ただし、ともかく役者の演技が見事なため、それだけで本作を名作たらしめていると云っていい。

 福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。単純な心中とみられ、事実そのように処理されかけたが、博多署のベテラン刑事・鳥飼(加藤嘉)は、死体の服装と遺留品の不自然さに疑問を抱き、単独捜査を開始する。一方、某官庁の汚職事件を追っていた警視庁の若き刑事・三原(南広)は、関係者の1人が福岡で心中したと知り、疑問を抱いて九州へ向かう。鳥飼と三原、二人の刑事が出会ってから、捜査は意外な展開を見せていく。

 東京駅の13番線ホームから15番線ホームが見えるのは、1日で4分間しかない。当時のこの事実(松本清張自身が自ら発見した事実)をめぐるアリバイ崩しが有名だが、正直なところ、そこはどうでもいい。最大の容疑者の夫人、つまり本来なら端役も端役なはずのキャラクターを演じる高峰三枝子が、クレジット上も完全に主役扱いである。さらに三原の上司で圧力に屈しそうになる老刑事に志村喬。鉄壁である。

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