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2009/06/04

007 慰めの報酬

 2月だか3月だかに有楽町にて鑑賞。前売りを買っていたのでようやく観られた感じ。

 6代目ジェームス・ボンドであるダニエル・クレイグが真にジェームス・ボンドたりえているか否かの評価を、オレは前作で保留した。何故なら前作「カジノ・ロワイヤル」はイアン・フレミング原作「007号の冒険」の第1作にあたり、なおかつ映画自体、ジェームス・ボンドが00ナンバーを獲得したその後の成長譚となっていたため、ルーティンとしての「ダニエル・クレイグasジェームス・ボンド」作品ではないと考え、判断を保留したのである。いよいよその判断を下すのが本作……であったはずだが…。

 あろうことか本作は、007映画史上初、前作の直接的な続編になってしまっているのである。これじゃあジェームス・ボンド成長譚の続きなわけだから、判断しようがないではないか。したがってこの点は再び保留とさせていただく。まさか次回作も続編になりゃしないだろうな。

 さて本作は、前作のラストで結婚を決意した相手を殺されたボンドが、ほとんど私怨に燃えてその背後にある組織を探るところから始まる。たどり着いた先は、環境NPO法人を隠れ蓑に欧州と中南米を行き来する政商ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)。しかし彼は、より強大な組織クァンタムの末端の1人でしかなかった。

 原題の「Quantum of Solace」は原作の短編集の1つだが、前作と異なり借用したのはタイトルだけで、内容は全く異なる。旧作でいう悪の組織スペクターを置き換えた感じか。するとまた次回作も直接の続編になる可能性が高そうだなあ。

 前作で新シリーズのスタートにあたって様々な改変がなされたが、本作ではそれを継続している箇所も、旧シリーズに戻している箇所もある。まず前作同様、オープニング・タイトルに女性のシルエットを使っていない。前作でオープニング・タイトルに入る直前に使われていたガンバレルのシークエンスは、本作だと本編の最後になって登場する。

 前作から使い始めたボンドカー、アストンマーチンDBSは健在。ところが拳銃は、ワルサーP99から本来のボンド銃ワルサーPPKに逆戻り。

 ボンドガールは何人も出てくるが、メインはボンドと共闘するオルガ・キュリレンコ。このお嬢さんが非常にかわいい。しかもボンドとのベッドシーンがなく、無傷で生還するという珍しい役どころとなっている。

 ボンドの行動がMI6やCIAの利益を損なう側面もあることから、敵からだけでなく味方からも妨害に遭うというパターンは、かつて「消されたライセンス」などであったが、それより遙かにスケールが大きい。またQやミス・マネーペニーが引き続き出てこない分、荒唐無稽な武器なんかは登場せず、その分、現実のテクノロジーを駆使したり、そもそも肉弾戦が主体だったりと、ダニエル・ボンドはワイルド系を売りにしているようだ。おすぎが褒めたのはそういう意味か。

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