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2009/06/15

ビバリーヒルズ・コップ3

 5月16日、CSを録画して鑑賞。

 なんだって今になってビバリーヒルズ・コップかって? 来年「4」がやるから? 違う違う。「本当に」マトモに一度も観てなかっただけのことだ。「2」までは割と観てたんだけどね。DVDも持ってるし。けど、本作はどうも公開前に入ってくる様々な情報から、何となく敬遠していた。

 オレは、あまりエディ・マーフィという役者を評価していない。本シリーズの場合、脚本が妙にいいのと、脇を固める役者が好きで観ていただけだ。ところが……本作の場合、まずジャッジ・ラインホールド(ビリー・ローズウッド)が出てくるのに、ジョン・アシュトン(ジョン・タガート)が出てこない。あろうことかジョン・アシュトンのポジションに入るのがヘクター・エリゾントときたもんだ。それからロニー・コックス(ボゴミル)も出てこない。

 ジョン・アシュトンというと風貌からして冴えない中年男だが、実にいい味を出すのだ。「1」のとき銃撃戦のさなか、「明日に向かって撃て」を持ち出すビリーに毒づいてみせるシーンなんか良かった(吹き替えでは大塚周夫がやってたんでなおいい)。それからデ・ニーロの最高傑作(とオレは信じて疑っていない)「ミッドナイト・ラン」で、間抜けなライバルのバウンティハンターを演じていて、この間抜けっぷりがまたよかった。
 ロニー・コックスというと悪役だと思われている側面があって、確かに「ロボコップ」でジョーンズ取締役やったり「トータル・リコール」でコーヘイゲン長官をやったりと、悪役顔ではあるのだが、本シリーズ「1」では最後においしいとこかっさらっていくし、「2」では完全に「いい人」になってたりする。この意外性がいいのだ。

 スタッフのほうは、むしろ観るべき要素があったはずだった。「1」では監督のマーチン・ブレスト(脚本はダニエル・ペトリー・ジュニア)が後に「ミッドナイト・ラン」をものすし、「2」のトニー・スコット(脚本はラリー・ファーガソンとウォーレン・スカーレン)はもう説明の必要もない。さて本作はというと、監督がかのジョン・ランディス。さらに脚本がスティーヴン・E・デ・スーザ(48時間、ダイ・ハード1&2、ハドソン・ホーク)と聞いては、本来であれば期待しないほうがおかしいくらいのメンツなのだが、悪魔がささやいたか結局はこれまで未見だった。1つには、音楽がハロルド・フォルターメイヤー(トップガンをはじめ80~90年代のジェリー・ブラッカイマー映画を支えた人物)からナイル・ロジャースに変わってしまったことがある。ナイル・ロジャースというと、確かにジェフ・ベックに始まり、ダイアナ・ロス、デヴィッド・ボウイ、デュラン・デュラン、マドンナ、ミック・ジャガーなどなどのプロデューサーとして、世間的にはつとに有名だが、映画音楽としては素人。そりゃあ不安にもなろうというものだ。

 ……で、結局どうだったかというと、興行収入がすべてを物語っていると云えよう。確かに部分的には、冒頭の観覧車アクションなど見所がないでもない。しかし、全体としてのストーリーのまとまりがない。それから演出。ギャグは主役に任せて、ほかの部分はちゃんとしたサスペンスになってるのが売りだったはずなのに、全編ドタバタ。まったく「ビバリーヒルズ・コップ」である意味がなくなってしまっている。

 ある意味で「4」が楽しみではある。

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