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2009/09/23

あまるひー

 確か9月に入ってたと思うが、有楽町あたりで鑑賞。正確には「アマルフィ 女神の報酬」。


 そこそこの出来ではあるのだが、オレはそこそこの出来を求めて劇場に足を運んだりはしない。ラーメン屋じゃあるまいし。

 本作は、CXが開局50周年を記念してものした作品である。当然、それなりの力が入っていよう。ところが……力の入れどこを間違えたようだ。

 本作はもともと、「開局50周年で織田裕二主演映画を撮る」ことだけ決まっていたそうだ。そこで脚本家でもあった作家・真保裕一が引き込まれ、最初のプロットが書き上げられた。後に真保裕一本人が書いた「アマルフィ」はだから、「原作」とクレジットされてはいるが、この最初のプロットを基にしたものなので、最終的に完成した本作とは内容が異なる。オレは「原作」を未見だが、果たしてどんなものだろうかね。真保裕一は才能ある作家だとは思うし、シリーズものでも何でもないのに「連鎖」、「取引」、「震源」、「盗聴」、「奪取」、「防壁」、「密告」と続く作品群は見事の一言だ。映画化作品はゴニョゴニョではあったが(そういえばあれも織田裕二主演だ)「ホワイトアウト」の原作なんて素晴らしい。でも、それ以前に手がけていたTVアニメなどの脚本は……うーん。あんた、脚本家としては向いてないんじゃないの?

 オール・イタリア・ロケは結構だし、サラ・ブライトマンの歌も素晴らしい。キャスティングも豪華だ。監督は西谷弘(『容疑者Xの献身』)だから、文句のつけようがない。では何が悪いか。脚本がダメダメである。展開が読めてしまうプロット、冗長な演出、使い古されたトリック。特に最後の主トリックなんて、あれは「ホワイトアウト」で使ってたのと、原理的には同じではないか。才能が枯渇したかね。

 本作には「脚本」のクレジットがない。真保裕一と西谷弘の共同脚本なのだが、互いに「1人で書き上げたわけではないので」とクレジット辞退。このため異例のノンクレジットとなったのだそうだ。これを「脚本家軽視の疑いがある」として、日本シナリオ作家協会が制作者側に抗議を申し入れたという。なんじゃそら? 同じ抗議するんなら、出来の悪さを抗議しろよ。

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