陽気なギャングが地球を回す
B-
CSにて鑑賞。
伊坂幸太郎の原作は未見だが、きっと大したことないんだろう。本作がこの程度なんだから。こういうコンゲームものって、多分日本人が一番苦手とする分野ではなかろうか。何故かというと洗練されたセンスが必要とされるから。例えば「スティング」や「ホットロック」(というか『ドートマンダー』シリーズ)といった作品には、日本人は逆立ちしたって勝てっこない。そういうことが最初から分かってる香港人なんかは、恥も外聞もかなぐりすてて著作権者に無断でパクッたりする(サモハン・キン・ポーが『ホットロック』をパクッている)。
やりたいことは分かる。他人の嘘が見抜けてしまう人間嘘発見機、止めどなく湧き出る泉のように言葉を紡げてしまう演説の達人、動物と自然をこよなく愛するスリの天才青年、コンマ1秒単位で正確な体内時計を備え持った女性。これだけ聞くと面白そうだが、残念ながらキャラクターが全く動けていない。
故に、大沢たかお、佐藤浩市、松田翔太、鈴木京香という中途半端なキャスティングも中途半端なまま終わる。監督は聞いたことない前田哲。脚本は前田哲、長谷川隆、丑尾健太郎の共同だがいずれも知らん。尺を93分にまとめた点だけは褒めてやるが、この93分が長いこと長いこと。苦痛以外の何物でもない。
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