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2012/03/28

2012年1~3月期の地上波ドラマ①運命の人

 遡り篇。っていうか今。2012年1~3月期の地上波ドラマのうち、最終回まで観たのは当初予想通り3本。このうち、先に最終回まで観ちゃって後悔した篇から。

 オレ、基本的に山崎豊子って嫌いなのよ。大風呂敷ひろげる割に、おさめ方がヘタクソというか、現実をベースにフィクション語るんなら、もうちょっとやりようがある気がする。とはいえ本作の場合、原作を未読なので可能な限り原作批判は避けたいところ。しかしなあ。1話目は良かったのよ。あのペースでいくのかと思ったら、ダラダラ似たような話をずっと引っ張りやがって。最終回で急展開になったと思ったら、ちっとも結末になっていないようなまとめ方で…。

 いわゆる西山事件(外務省機密漏洩事件)がベース。沖縄返還に際し、日米間で密約があったとされ(後に証拠となる文書がアメリカで実際に発見されている)、その証拠となる文書が外務省から漏洩、国会の場に登場した件。これには、当時の外務省事務官の女性と、毎日新聞の記者(西山太吉)がかかわっており、この2人が国家機密漏洩の罪で逮捕拘禁、起訴されるという後にも先にも前代未聞の事件だった。

 その歴史的な意義は分かるし、オレもそれなりに調べた一人だが、どうにも薄っぺらなフィクションになってしまっている。主人公の同業他社の記者役で登場するのが、当時の読売新聞ナベツネと思しき人物なのだが、当のナベツネ本人が抗議だか批判だかしたんだという件が、本作をさらに下劣なものにしたててしまった気がする。同じ抗議するんなら、何で原作が世に出たときに問わない? 老醜とは老いて醜くなるを指さない。醜く老いていくを指す。

 とても「官僚たちの夏」をものした橋本裕志の脚本とは思えん。してみるとやっぱり原作が悪いんかなあと。役者は、豪華なのを揃えたつもりかもしれんが、何せプロットが中途半端なので言及する気にもなれん。

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