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2012/03/14

ミニミニ大作戦

 遡り篇。2010年1月だか2月頃、CSにて鑑賞。

 典型的な失敗リメイク。教科書に載せたほうがいい。

 1969年の作品を2003年にリメイクした。イタリアの金庫から金塊を盗み出す際、ミニを使うという、一言で云えばそれだけの話なのだが、前作はともかくスピード感と個々のキャラクターとが素晴らしかった。ところがどうだ、本作ときたら…。いや、待て待て。順番にケナしていこう。

 まず1969年版は、「ロンドン」の刑務所を出所した主人公チャーリー(マイケル・ケイン)が、仲間たちとともに「トリノ」で400万ドルの金塊を奪う話だった。その際、逃走用に使ったのが、ユニオンジャックカラーで塗装したミニ(Mk-Ⅰ)。イタリア警察当局との派手なカーチェイスが売りだった。
 本作の場合、主人公チャーリー(マーク・ウォルバーグ)が「ヴェネチア」で50億ドルの金塊を盗むことに成功するが、仲間の裏切りにあい、盗んだ金塊を奪われてしまう。そこで1年後、金塊の奪還計画に乗り出す。その際、逃走用に使ったのが、同じくユニオンジャックカラーに塗装されたニューミニ(クーパーとクーパーS)。

 金額が違うのは時代背景だから当たり前だ。車が違うのも、BMWが生産するようになっているという時代背景があるから仕方ない。一度奪われ奪還するという2段構えの話になっているのも、まぁ良しとしよう。ところが、だ。本作で奪還計画の舞台となるのは、何とロサンゼルスなのである。莫迦か?
 イギリス人が主体だからユニオンジャックカラーなんだべ? 本作でそのカラーリングは無意味じゃん。まさかオマージュだなどとぬかすつもりではあるまいな。最近オマージュって云えば何でもパクれると考える輩が多くて困る。

 前作でマイケル・ケインのトボけた演技(確か声を広川太一郎がアテてたはず)が良かったのだが、ウォルバーグの若造では望むべくもない。それから前作の重鎮ノエル・カワードにあたる役が本作ではドナルド・サザーランドになっていて、それはいいのだが、前半で殺されてしまい、奪還計画ではその娘(シャーリーズ・セロン)が仲間に加わるという筋立てになっている。それでプロットを複雑化したつもりか。ノエル・カワードの「女王陛下の熱烈なファン」という珍妙なキャラクターが良かったのだし、刑務所内を堂々と闊歩するシーンが1つの盛り上がり場面だったのに、全部すっとばしてしまった。ドナルド・サザーランドならそれ以上のことができたはずなのになあ。

 原題はともに「The Italian Job」。つまり「イタリア人の仕事」。イタリア警察当局の後手後手ぶりを皮肉ったユーモアなのだが、本作ではこれが前半で途切れてしまう。
 諸悪の根源である脚本はドナ&ウェイン・パワーズ(前作ではトロイ・ケネディ・マーティン)、監督はF・ゲイリー・グレイ(ピーター・コリンソン)。
 本作の場合、ミニの運転手、役名「ハンサム・ロブ」役に、ジェイソン・ステイサムを起用しているのだが、残念ながら「トランスポーター」ほどにはキャラが立っていない。

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