« インセプション | トップページ | はやぶさ/HAYABUSA »

2012/07/27

ハート・ロッカー

 6月22日、録画しておいたCS放送を鑑賞。オスカー受賞作だが劇場ではないのでいいのだ。オレの不文律に反しているわけではない。

 原題は「The Hurt Locker」。「Heart」でも「Rocker」でもない。お間違いなく。米軍の隠語で「苦痛の極限地帯」や「棺桶」を意味するそうな。

 舞台は2004年のイラクはバグダッド郊外。合衆国陸軍の爆発物処理班の物語。主役の「命知らずの処理班長」ジェームズ軍曹(ジェレミー・レナー)は、しかし物語半ばからの登場。冒頭、爆死してしまうトンプソン軍曹(ガイ・ピアース)の後任として赴任してくる。同じ班のメンバーにサンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)とエルドリッジ特技兵(ブライアン・ジェラティ)。

 物語は、ある意味で「淡々と」処理班の仕事を追っているだけだ。だが、そこがいい。最後のほうは別にして、これといってモノローグがあるわけでもないが、まさしく登場人物たちの「日常的な」行動が雄弁に物語る。
 全米イラク・アフガニスタン帰還兵協会のポール・リークホフ会長は、「戦争を分かりやすく伝えようとしているが、経験者の私たちはあまりの不正確さにうんざりしてしまう。調査不足というだけでなく、端的に言えば米軍への敬意に欠けている」と述べたそうだ。アホか。米軍が経緯を払うべき対象だと? 少なくともエンターテイメントの意味が分かっていない。そこまで巧妙に嘘をついているなら、むしろ立派ではないか。ただその…。劇中にXbox360のゲームソフト「Gears of War」が登場するのだが、設定上の2004年当時、そんなソフトは存在しないし、そもそもXbox360自体が発売されていない。制作者サイドがあえて皮肉でそうしあのか、それともあまりに無頓着だったのか。

 こういう映像を女性(キャスリン・ビグロー)が監督したってのも凄い(女性監督のオスカー受賞は初)。脚本はマーク・ボール。

|

« インセプション | トップページ | はやぶさ/HAYABUSA »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/162541/55043394

この記事へのトラックバック一覧です: ハート・ロッカー:

« インセプション | トップページ | はやぶさ/HAYABUSA »