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2012/07/24

太陽を盗んだ男

 6月16日、CSを録画して鑑賞。断片的には観たことあったんだけど、ちゃんと観たのは初めて。いやこれ、観たかったのよ。

 長谷川和彦が監督、レナード・シュナイダーが原作。この2人が共同で脚本を書き上げた。1979年というから今から30年以上前のシャシンながら、非常にパワフルかつ意欲的な映像だ。

 中学理科教師が原発からプルトニウムを盗み出し、政府を脅迫するという、今なら手垢がついたような内容ではあるが、当時としては真正面から取り組んだ点が高評価に値しよう。何せ、東海村原発の名称がまんま出てくるわ、皇居や議事堂前でゲリラ撮影するわ、今だったら即、お縄になった内容だ。

 こういう作品の場合、今から考えたら「凄いキャスティング」なのも定番。沢田研二、菅原文太、池上季実子、北村和夫、神山繁、佐藤慶あたりまでは、まぁ分かるとして、軽いノリのラジオ(!)のプロデューサー役で風間杜夫が出てきたり、冒頭のほうで拳銃を盗まれる警官役で水谷豊、サラ金の窓口係で小松方正、同じくサラ金の取り立て屋で西田敏行と、今では考えられない贅沢なキャスティングだ。後から気づいたのだが、主役・沢田研二が務める中学校の生徒役で、戸川京子が出ている。

 最後のほうで、あの当時のシャシンの悪い癖で(ATGなんかね)、ウヤムヤなまんま終わってしまうのが難点ではあるが、何よりも最初のシーンで度肝を抜かれる。
 修学旅行のバスをジャックした犯人(伊藤雄之助)が皇居へ向かえと指示してこう云うのだ。「陛下に……お話したいことがあるのだ……」。もう、このシーンだけは以前から頭の中にこびりついて離れなかったので。

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