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2012/07/23

U-571

 世に云う格言に曰く、潜水艦ものにハズレなし。レズものにハズレなし(本当か?)。

 多少の例外はあるものの、確かに潜水艦映画には名作が多い。古くは「海底二万里」や「眼下の敵」、「原子力潜水艦浮上せず」、「Uボート」、最近になってからも「レッド・オクトーバーを追え!」、「クリムゾン・タイド」、「K-19」なんかがあった。邦画だって負けてはいない。古くは「海底軍艦」、「潜水艦イ-57降伏せず」があったし、近年でも「ローレライ」という傑作を生んでいる。まぁ「出口のない海」とか「真夏のオリオン」といった例外はあるが。

 これらに共通するのは、ハリウッドの近作などは異なるが、ほぼ第二次大戦下の潜水艦戦を扱っている点だ。しかも何らかの形でUボートがかかわる。本作も同様である。

 1942年、ドイツのUボート、U-571が、イギリスの駆逐艦に攻撃され漂流、ベルリンに向け救難信号を発信する。傍受したアメリカ海軍、救助に向かうUボートに偽装したS-33で、エニグマ(ドイツの暗号機)奪取作戦を仕掛ける。作戦はほぼ成功しかけるのだが、その最中、本物のUボートが現れ、S-33は撃沈されてしまう。こうして、U-571に取り残されたアメリカ海軍の軍人たち、という奇妙な状況が現出する。果たして「合衆国海軍U-571」は生き延びることができるか。

 U-571もS-33も実在した潜水艦だが、もちろんこんな物語とは無縁だ。ただ、損傷して浮上してきたUボートからエニグマを奪取した史実(U-110)はあるし、Uボート内に強硬潜入した史実(U-559)もある。このあたりを一緒くたにしんだろうな。

 監督はジョナサン・モストウ。サム・モンゴメリー、デヴィット・エアーとの共同脚本。主演はマシュー・マコノヒー、ビル・パクストン、ハーヴェイ・カイテル。端役ながら「ボン・ジョヴィ」のリードヴォーカル、ジョン・ボン・ジョヴィが登場する。

 傑作ではない。佳作と云っていいが、ごく普通に楽しめる。レベルで云うと「クリムゾン・タイド」くらいかな。

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