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2012/07/05

ジョン・カーター

 4月20日、豊洲ららぽーとにて鑑賞。なんでも評判が悪いそうだ。知ったことか。他人の評価なぞどうでもいい。オレはもう手放しで喜んじゃうよ。

 原題はまんま「John Carter」。オレにとっては「火星のプリンセス」(A Princess of Mars)のほうが分かりやすい。巨匠エドガー・ライス・バロウズによる古典SF「火星シリーズ」第1作を原作としている。原作が最初に出版物となった(『オール・ストーリーズ』誌に連載)のは今からちょうど100年前の1912年のことだ。オレが最初に「火星シリーズ」を目にしたのは、武部本一郎の非常に美しい表紙絵に魅かれた故だろう。そこに描かれる「火星のプリンセス」デジャー・ソリスは、誠に妖艶であった。本作はそれを見事に映像化できている。いや、髪の色も肌の色も違うのだが、本作に登場するデジャー・ソリスは、まぎれもなく武部本一郎の絵のイメージのままなのだ。

 突如亡くなった叔父ジョン・カーターの遺産管理人となったエドガー・ライス・バローズは、叔父の手記を手にする。そこに描かれていたのは、信じがたい物語だったのだ。
 時は南北戦争末期。元南軍騎兵大尉だったジョン・カーターは、ふとした拍子に幽体離脱し、気づけば火星にいた。現地人たちが「バルスーム」と呼ぶ火星には、赤色人(ほぼ地球人と同じ)や4本腕の緑色人などの火星人たちが、それぞれ独立国家を営み、互いの戦争に明け暮れていた。そこへ飛び込んだジョン・カーター、重力の違いから(火星では)驚異的な身体能力を身につけ、緑色人サーク族の社会でたちまちのしあがっていき、タルス・タルカスという友人も得る。一方で知り合った赤色人ヘリウムの王女デジャー・ソリスを愛したジョン・カーターは、彼女を救うためヘリウムと同じ赤色人王国ゾダンガの戦争に巻き込まれていく。

 ピクサーで「ファインディング・ニモ」と「ウォーリー」をものしたアンドリュー・スタントンの実写映画としては監督・脚本デビュー作にあたる。音楽はマイケル・ジアッキーノ。ジョン・カーターに「バトルシップ」のテイラー・キッチュ、デジャー・ソリスにリン・コリンズ。タルス・タルカスはもちろんCGだが、これが素晴らしい。4本腕の緑色人を見事に表現している。実際に俳優が演技し、その上からCGを重ねたもので、演じているのはウィレム・デフォー(!)。

 ほぼ原作通りに描いているのだが、カーターが地球と火星を行き来する過程をきちんと説明できるようにしてある。またそこにサスペンスの要素も。とりあえず原作の火星シリーズの冒頭3作を3部作として映画化する構想だそうで、次回作はすでに「火星の女神イサス」(The Gods of Mars)が決まっている。

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