2012/07/21

石巻 行⑤

 名取のサッポロビールで飲み食いしたのは、うまかった。だが、港近くのキリンビールで飲み食いしたのは、正直云っておいしくなかった。キリンと云えばブラウマイスターという素晴らしいビールがあるのだが、これが何故かおいしくない。試しに、意趣返しとばかり、帰路、JR仙台駅構内にあるキリンシティでブラウマイスターを呑んでみたら、おいしかった。石巻の港近くで開業していたおいしいと評判の天丼屋さんが、駅の反対側でトレーラーハウスを借りて細々と営業を再開したというので行ってみた。味はそこそこだったが、オーダーしたらビールより食事を先に持ってきた。謝りもしない。

 ここからは暴言だと思ってくれていい。

 甘えてはいないか。

 例えば、全く同じ品質、全く同じ値段の商品があったとする。片方は被災地で獲れたり作られたりしたものだ。ならば迷わずオレは被災地産を選ぶ。しかし、だ。それは品質や価格が同じであれば、の話。被災地産であろうがなかろうが、オレは安くてウマいものを選ぶ。
 「被災地のもの」は、未だ付加価値としての機能はあるかもしれないが、単体ではもはや機能しないのではないか。「被災地のもの」だけでは、もはや売りにならないというか。仮にそれだけを売りにしているのだとすれば、それは甘えではないのか。
 被災地に同情しないのか? してるけど、なら現金をバラまいてくればいい。でもそれは、むしろ必死で復興に努めている人たちに対しては、あまりにも失礼ではないか。だからオレは、あえて「観光で」被災地を訊ねたのだ。であれば、「正当な対価」を要求して何が悪い?

 暴言である。どうせロクでもないノータリンなコメントが殺到するこったろう。結構だ。やってくれ。

 それでもオレはまた被災地へ観光に出かけることをやめないだろう。

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2012/07/20

石巻 行④

 パッと見、無事なマンガッタン。

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 しかし周りはこのザマ。

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 未だ船が何隻も打ち上げられたまんまだし、

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 マンガッタンへ至る橋脚も崩れたまんま。

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 マンガッタンも、近づくと決して無傷だったわけではないことが分かる。「表札」は欠けたまんまだし、

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 ライフラインも寸断されたまま。

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 水のタンクとおぼしきものはひしゃげたまんまだ。

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 特徴的な卵形の建物を支える柱には、ベニヤ板が巻かれ、様々な人々がこの地を訪れて落書きというかメッセージを残していったのが分かる。

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 そのうちの1つ、黒く太いマジックでデカデカと書かれた文字「仮面ライダー1号は永遠なり」

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 書いたのはもちろん、藤岡弘、である。

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 マンガッタンからやや離れた港の方向に、小さな自由の女神があったのを、オレは今回初めて知った。しかし、見るも無惨なこの姿。

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2012/07/19

石巻 行③

 まだマンガッタンには辿り着かない。途中の道沿いには、石ノ森章太郎の漫画家仲間などが寄せたメッセージなどが飾られているスペースもある。

 (上段右上から時計回りに)やなせたかし、影丸穣也、島本和彦、水島新司
 (下段右上から時計回りに)村野守美、犬木加奈子、本庄敬、高井研一郎

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 (上段右上から時計回りに)古谷三敏、御茶漬海苔、高口里純、一峰大二
 (下段右上から時計回りに)永井豪、左近土諒、竹宮恵子、長谷川法世

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 (上段右上から時計回りに)バロン吉元、土山しげる、鈴木伸一、赤塚不二夫
 (下段右上から時計回りに)さいとう・たかを、関口シュン、ビッグ錠、三浦みつる

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 (上段右上から時計回りに)ちばてつや、志賀公江、藤子不二雄A、倉田よしみ
 (下段右上から時計回りに)水野英子、水木しげる、さかもと未明、中山星香

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 (上段右上から時計回りに)北見けんいち、石井いさみ、かわぐちかいじ、つのだじろう
 (下段右上から時計回りに)モンキー・パンチ、木村直巳、斉藤あきら、矢口高雄

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 (上段右上から時計回りに)花小路小町、日野日出志、安彦良和、松本零士
 (下段右上から時計回りに)里中満智子、きくち正太、畑中純、中村えい子

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 それから、「石ノ森萬画館開館10周年『萬画の国いしのまき』復興記念展~今こそ みんなが ひとつになる時~」と題し、去年の7月23日からマンガッタンが「再開するまで」の間、街角のあちこちに石ノ森章太郎が描いた原画を展示する企画をやっていた。

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 街中のレコード店には、こんな張り紙が…。

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2012/07/17

石巻 行②

 2日目の5月2日。めざすは石巻だ。何よりも津波に流されることなく残ったというマンガッタン(石ノ森章太郎萬画館)を見ておきたかったから。しかし仙台と石巻を結ぶ仙石線は、未だ寸断されたまま。早朝、JR仙台駅前から出発する直行バスに乗り込んだ。座席は満員。石巻に着くまでいくつか停留所に止まるのだが、乗り降りはほとんどなく、仙台から乗ったほぼ全員が石巻に降り立った。どうやらボランティアの通勤に使われているようで、なかには定期まで持っている強者までいた。

 JR石巻駅前。タクシー乗り場付近。海岸線からかなり離れているこのあたりですら、タクシーが水没するほどの高さまで海水が来たそうな。

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 ご存知の方も多いと思うが、JR石巻駅前から港にほど近いマンガッタンまでは、街路のそこここに石ノ森章太郎が創造したキャラクターの銅像が建っている。震災直後、いくつかは倒壊したり欠けたりしたが、その大半が残ったそうで、1週間と経たないうちに地元住民の手によって津波で汚れた泥も拭われたそうだ。愛されているのである。現存するその全ての銅像をご覧いただこう(順不同)。

 駅前からマンガッタンまで、どの銅像がどこに置いてあるかの地図

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 仮面ライダーV3

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 005ジェロニモ・ジュニアと001イワン・ウイスキー(サイボーグ009)

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 008ピュンマ(サイボーグ009)

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 009島村ジョー(サイボーグ009)

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 004アルベルト・ハインリヒ(サイボーグ009)

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 007グレート・ブリテン(サイボーグ009)

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 スカルマン(仮面ライダーの原型)

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 さるとびエッちゃん

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 006張々湖(ちゃんちゃんこ、サイボーグ009)

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 仮面ライダー1号(仮面ライダー)

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 アカレンジャー(秘密戦隊ゴレンジャー)

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 ロボコン(がんばれロボコン)

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 秘密戦隊ゴレンジャー

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 ロボコン(がんばれロボコン)

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 星の子チョビン

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 佐武と市捕物控

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 星の子チョビン

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 さるとびエッちゃん

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 002ジェット・リンク(サイボーグ009)

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 003フランソワーズ・アルヌール(サイボーグ009)

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 ボンボン

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 シージェッター海斗(死後のデザインをもとに復刻されたオリジナルキャラクター)

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2012/07/15

仙台 行①

 もはや旧聞に属するが、今年5月1~2日、仙台・石巻に行ってきた。

 同じ東日本に住む人間として、一度は被災地をこの目で見ておきたいというのが1つ。また1年経った被災地に、いくばくかでもカネを落とせればという思いもあった。ボランティアに参加しようとはついぞ考えない。

 さて、まず5月1日。陸路(新幹線)ではなく空路を選んだのは、「あの」仙台空港を見ておきたかったから。ところが東京から仙台へ空路で向かう場合、何と羽田からの便は存在しない。アホらしいことに、「成田から国内線で」仙台へ向かったのだ。
 しかも乗った機体、ボーイングでもなければエアバスでもない。一応ジェットはジェットなのだが、あの悪名高いボンバルディアCRJ(CANADAIR REGIONAL JET)だった。キャパ80くらいなので通路が狭く、両サイド2席ずつのみ。
 この日、気流が悪く(都内ではこのあと豪雨の日)、小さい機体はえらく揺れた。ファイナルアプローチに向かう際、パイロットが下手くそなのか、スロットルを開いたり絞ったり、ウィンウィン忙しい。ところがタッチダウン寸前に吹いた突風を、何と斜め着陸で乗り切った。下手なのか上手なのかよく分からんパイロットだ。
 仙台空港に着いた後の件の機体がこれ。ちっちゃ!

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 さて、あれだけの被害を受けた仙台空港だったが、今となってはその傷跡は全くうかがい知ることができない。
 だが、空港ロビーの建物の屋上にのぼり、被災前の景色の写真と比べてみると一目瞭然。左の赤い橋から右へ連なっていた民家が一切かき消されているのが分かる。

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 空港から空港線という電車で、一路仙台駅へ。途中、名取で下車し、サッポロビール園で昼食。これがジンギスカンも氷点ビールもことのほかウマい。仙台駅に着くと、予約しておいたホテルにチェックインし、荷物を置いて再び仙台駅へ。ここからバスに乗って、一路仙台港付近に向かう。終点の停留所はキリンビール工場だ。その直前、東洋水産(マルちゃん)の工場が見えたのだが、1階の巨大なシャッターに大穴が空いていて、稼働は全くしていないようだった。バスを降りて、一路仙台港方面をめざす。といってもめざしたのは港ではない。日本で2番目に大きい米穀卸売業者、木徳神糧の仙台工場跡地を見たかったから。見ての通り、瓦礫はすでに撤去されているものの、残っているのは骨組みだけ。

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 その向こうに産廃処理場があるのだが、未だ瓦礫が山のように積まれている。後で聞いたが、空いた木徳神糧の敷地に、産廃処理場側から、瓦礫を置かせてくれないかと打診があったほど、一時はもっとあふれかえっていたそうだ。

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 帰る道すがらの家々も、一見すると無事そうだが、反対側の1階に大穴が空いていたりする。ガードレールはひしゃげたまま。1年経っても復興なんてまだまだできちゃいないのである。思うに、財力のある企業あたりから順に復興を遂げている印象がある。最も財力のない個人資産が後回しになるのは致し方ないか。

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 こちらは復興遂げたキリンビールまで戻り、工場敷地内にあるレストランで小腹を満たす。これについては後述する。
 海岸が近いこともあって、キリンビール近くの樹には海鳥が群れている。

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 また敷地内はちょうど桜が満開だった。

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2012/04/08

知床 行 ④

 遡り篇。去年1月30~31日の知床行。2日目の昼前後。

 網走からバスで港へ。乗ったのはこの船。

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 流氷をたたき割って網走湾に出てみようというわけだ。

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 が、しかし。ここにも中国人はいた。流氷に、船の上に群がる人影が見えるでしょ。あれ全部中国人。うひゃー。すずなり。

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 あまりにも傍若無人だわ、騒がしいわで、中国人が入ってこない、やや高めの船室に避難。もっともそういうこととは無関係に船は行く。
 ゴガガバリバリと氷を砕いて。これは左舷の舷側を上から見た図。

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 なおも進んでいくと…。

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 船尾のポールの上にカモメがとまってたりして。

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 拡大するとこう。

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 船尾から観ると、明らかに普通と違う航跡が分かりますな。

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 たまに流氷で休んでるナントカいうワシだかタカだかがいたりして。

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 着港してからは、再びバスで空港へ向かって終了と相成ったわけですが、最後にオマケを1つ。網走港の近くにあった建物。

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 ……ま、だから何だと云われても困るんですが。

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2012/04/06

知床 行 ③

 遡り篇。去年1月30~31日の知床行。2日目の午前中。

 どっかの駅から再び列車の旅。

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 関係ないけどJR北海道が大好きな理由。これ駅のホームね。

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 車内はこんな感じ。もう車窓の外を眺めるためだけに特化した車両ってことだわな。

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 といっても車窓の外は、こういう毒にも薬にもならない景色が延々と続く。

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 が、しかし。変化は突然、途中で止まった駅でやってきた。

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 中国人だーーー。中国人が乗ってきたぞーーーー。

 何でも日本でロケをやってヒットした中国の映画があるんだそうで、そのロケ地がここなんだと。迷惑な話…。まさかこの連中、この後も一緒じゃあるまいなと考えていたら、その予想は的中した。

 その話は次回に続く。とりあえず網走駅についた。

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 駅に据え付けてある温度計をみるとマイナス9℃。この時期としてはむしろ暖かい部類に入る。

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 次回、最終回。中国人の恐怖篇。

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2012/04/04

知床 行 ②

 遡り篇。去年1月30~31日の知床行。初日の夕刻。

 例のオシンコシンの滝の逆側、海岸沿いに目を転じると、見えてきましたよ。流氷が。

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 あ~惜しい。これだけ枚数を重ねてもちっとも伝わらないな。迫力が。結構すげー景色だったのに。何でもこの年は、流氷の当り年なんだそうです。色が赤く見えるのは、もう夕方だからですな。その証拠に、ほれ。

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 夕陽が少しずつ沈んでくの分かる? 分かんねえか。

 バスは一路、ホテルをめざすわけですが、このあたり一帯はいろいろホテルがあるらしく、その1つ1つに止まるたんびに同行の客が降りていく。我々は一番最後。気がつけば海岸線を大きく離れ、こーんな山んなかにいたわさ。

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 んでホテルなんだが、さすがに大浴場とかはよかったのよ。
 ところがね。食い物がなんとも…。一応、「居酒屋」ってのと「ラーメン屋」っていう2つの暖簾があって、奥さんと二人、「居酒屋」の暖簾をくぐってみたら、中でつながってやんの。単なる宴会場じゃん。しかもメニューが少ない! 1品くらいビールのつまみに喰ってみたんだが、これがイマイチ。結局ラーメンしかないかという話になって頼んでみたんだが、これまたイマイチ…。流氷だけで商売しちゃいかんよチミ。

 気を取り直して翌日。再びバス。その車内から観た流氷ふたたび。

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 伝わんねえか。伝わんねえよなあ。朝になると流氷がとけて、かなり崩れてたんだよ。うーむ。

 以下、次回。

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2012/04/02

知床 行 ①

 遡り篇。去年の1月30~31日、奥さんと北海道は知床へ、流氷を観に行ってきた。といっても詳細はもう憶えてないので、ほとんど写真のみアップすることになろう。

 まず初日。着いた空港。どこだっけ?(それ詳細か?)たぶん釧路空港。

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 バスだか何だかでJR釧路駅に移動。

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 SLに乗って釧路湿原を疾走します。

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 旅のお供に買ったオリジナル茶。ニセコ山系の水を使ってるそうな。何のありがたみも感じないが。

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 車内。今このへんよと地図を指さしとるわけです。あ、釧路から標茶に向かってます。

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 車窓から外に目を転じてみても、湿原といったってこの時期なので、こーんなのや、

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 こーんな景色ばっか続くわけです。湿原というより氷原といってもさしつかえなさそうですな。

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 標茶駅に到着~。こっからはバス移動です。

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 バスは最終的に知床半島沿いの流氷を眺めつつホテルへ向かうわけですが、その間、様々な場所に立ち寄ります。そのうちの1つが摩周湖。

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 ここは……何だっけな。ええと、ナントカ山だ。うん。モクモクとあがってるケムリは何かっつーと、

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 蒸気ですな。

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 このあたり一帯、看板が妙に面白かったのでもう1枚。

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 こんなのもあったりして。

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 もう1か所。オシンコシンの滝。知床八景の1つだそうな。

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 そろそろ日が陰ってるの分かります? そう、もうホテル付近。つまりこの景色の後ろには流氷があるわけです。そこんとこは次回にてたっぷり。刮目して待て(んな大仰な)。

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2012/02/13

台湾行⑨

 忘れちゃうと嫌なんで、先に書かせてくれ。これは去年の、つまり最も新しい台湾行だ。

 といっても、仕事しかしてないんで、あんま書くこともない。

 やっぱリアルタイムじゃないと難しいなあ。

 むしろ、前年に味をしめて、10月になってから、再び3家族合同会合を開いたことくらい。オレの悪い癖で、仕事で仲良くなった相手とは、どんどんプライベートまで踏み込んでしまう。

 ちなみに、C氏から来た年賀状(旧正月)には、「今年もやります」と明記されていた。

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